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「美しき罠〜残花繚乱」最終回「嘘でもいいから、愛してるから結婚したって言ってよ!」
3月12日放送の「美しき罠〜残花繚乱」(TBS)最終回。主人公・りか(田中麗奈)と別居中の夫(青柳翔)、りかの元恋人で上司でもある柏木荘太(村上弘明)とその妻・美津子(若村麻由美)が集まり、四者四様の本音をぶつけ合った。簡単にまとめてみよう。
●圭一「一度ぐらい謝ったらどうなんですか。りかにも美津子さんにも!」
若くして亡くなった実兄の死は荘太の裏切りが原因だという心情の吐露から始まった、圭一のターン。
「あんたが兄を殺したんだ。殺したも同然だ」「柏木さん、兄に謝ってください」と詰め寄る。荘太に「お前、それほど俺を恨んでいるのか。なら、なんで俺の家にいりびたっていたんだ。美津子が目的だったんじゃないのか」と反撃されると、「僕と美津子さんは最後の一線を越えたことはありません!!」と憤慨する圭一。「美津子さんにそんなことをさせるぐらい追い込んだのはあなたでしょう!」「寝取ってません!」「一度ぐらい謝ったらどうなんですか。りかにも美津子さんにも」と学級会よろしく責めたてた。
●荘太「俺だって、俺なりに家族を守って頑張ってきた」
原作には登場しない、荘太による会社乗っ取りにまつわるエピソード。ドラマでは、最後の最後で荘太が本音をぶちまける。根底にあったのは貧乏コンプレックス。妻に対しても「生まれたときから金の心配のしたことがないお前にこの俺の苦労がわかってたまるか」という屈折した感情を抱いているという設定。口角泡を飛ばさん勢いで「俺だって俺なりに家族を守ってがんばってきた。少なくとも暮らしに不自由させたことはない。それだって立派な父親の役目だ」と言い募る姿に、“ミスター”の面影はない。ただのくたびれたおっさんだ。情けないけど、どこか可愛らしくもあり、うっかり同情しそうになる。危ない、危ない。これも巧妙に仕掛けられた罠なんじゃないのか。
●りか「本物の夫婦なら全部自分をさらけ出せばいいじゃないですか」
「私、あなたに勝っているって思ってました」と、愛人時代を振り返るりか。大きな家に住み、毎日高いワインを飲んでいるはずの荘太が、自分の部屋では焼酎を飲み、満足して帰って行く。「これは愛だ。これこそ愛なんだって。柏木さんのことを影で支えてるのは私だって自信があった」と語る。美津子が
「笑わせないで、何開き直ってるの! 愛人と妻は全然違うわ」と激昂すると、じつは荘太に利用されていただけだったと明かす。…