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【米国はこう見ている】日本人初の栄誉は? 岩隈久志と田中将大にサイ・ヤング賞有力候補の予想
米大手ブックメーカーのオッズで楽天出身の2人がトップ10入り
メジャーリーグの2015年シーズン開幕を控え、米国のオンラインブックメーカー「ボバダ」が個人タイトルのオッズをつけている。日本人では2人がサイ・ヤング賞候補としてベスト10以内に入った。
ア・リーグのサイ・ヤング賞を争うと見られているのは、マリナーズ・岩隈久志投手、ヤンキース・田中将大投手の2人。レンジャーズのダルビッシュ有投手は右肘靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)で今季絶望となったが、楽天出身の2人に対する米国内での評価は高い。
ア・リーグのサイ・ヤング賞のオッズTOP10は以下の通りだ。
1、フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ) 3.6倍
2、コリー・クルーバー(インディアンス) 5倍
3、クリス・セール(ホワイトソックス) 6倍
4、デビッド・プライス(タイガース) 6.5倍
5、田中将大(ヤンキース) 13倍
ソニー・グレイ(アスレチックス)
7、アレックス・コブ(レイズ) 21倍
8、ジェフ・サマージャ(ホワイトソックス) 26倍
ジャスティン・バーランダー(タイガース)
10、岩隈久志(マリナーズ) 34倍
ギャレット・リチャーズ(エンゼルス)
ヨーダノ・ベンチュラ(ロイヤルズ)
ジャレッド・ウィーバー(エンゼルス)
ダルビッシュは今季絶望も、田中と岩隈がサイ・ヤング賞を争う展開は訪れるか
田中よりも上位で、サイ・ヤング賞受賞経験がないのは、リーグ最強左腕と称されるセールのみ。アスレチックスの若きエースとなりつつあるグレイとともに、メジャー2年目右腕は高い評価を受けている。昨年は7月8日のインディアンス戦で右肘靭帯部分断裂の重傷を負うまで12勝4敗、防御率2.51と快投を続けていただけに、怪我することなく先発ローテーションを1年間守れば、間違いなく最有力候補の1人となる。
岩隈もリーグを代表する投手の1人として認知されている。一昨年はサイ・ヤング賞投票で3位に入り、昨季も右手中指を痛めて開幕に出遅れながら15勝(9敗)を挙げた。その安定感はメジャー屈指で、「コントロール・アーティスト」と称される制球力も健在。少ない球数で長いイニングを投げられることから、ローテーションを守れば200イニング突破も確実だ。こちらも可能性は高い。
ダルビッシュも健康ならばトップ10以内に確実に名前を連ねていただろう。だが、日本人初となるサイ・ヤング賞投手が今年誕生する可能性は十分にある。楽天でダブルエースとして活躍していた2人が、メジャーの舞台で最高の栄誉を争う――。シーズン終盤にそんな展開が見られるかもしれない。