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お酒と美食を堪能! バーチャルお花見体験ができる「食べるアート展」に行ってきた・前編
東京・日本橋で、お花見気分を味わえる企画「日本橋 桜フェスティバル」内の展覧会「食べるアート展」が開催中だ。
かつて”江戸の台所”と呼ばれて親しまれてきた日本橋。それに加え、「江戸桜通り」や「日本橋さくら通り」などの桜の名所もあることから、桜を愛でながら食を堪能する庶民の文化が花開いた街だといわれている。
同展は、そんな日本橋ならではの「食」と「桜」のコラボレーションを図った体験型アート展。桜や花吹雪をイメージしたプロジェクションマッピングが演出されるなか、日本橋の名店の味を堪能できるという。
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Twitterでは「見て良し食べて良しのおいしいイベントだった」「贅沢すぎる空間でした♪」「夢のようにおいしかった?!」「プロジェクションマッピングってこういう使い方もあるのか」など、絶賛の声が上がっている。
天候に左右されず、花粉を回避し、一足お先にお花見気分を味わえるとのことで、記者も日本橋へ向かった。
会場の入り口には、老舗暖簾商店「津多屋」の手掛ける巨大暖簾が。日本の伝統色である藍色に染まった暖簾をくぐると……
そこには芸術と食の巨匠・北大路魯山人作の板皿を巨大化した作品が。魯山人の食に対する情熱は、食を彩る食器へも向けられている。板皿を大きく再現することで、彼の細部までこだわり抜いた仕事への姿勢を目の当たりにすることができる。
さらに奥のブースへ進む。桜の花吹雪が舞う会場のど真ん中には、白地の無機質な器が並んでいる。ここは「季節の食卓プロジェクション」という映像ブースだ。
近づいてみると、器にスポットライトが当たった。
柄が浮かび上がり……
そして料理が盛り付けられ……
お盆とお箸が!
ほかにもこんなものや、あんなものまで。
見ているだけでお腹が空きそうなほど、精巧に再現されている。料理をよりおいしく食すには、食器の存在が重要だとわかった。
ここは天ぷらを揚げる工程をリアルな映像と音響で再現した「美食音響カウンター」。名店のおもてなしや、揚げるときの臨場感あふれる音をバーチャルで体験できる。手に取って食べられそうだと錯覚してしまうほどリアルで、ますますお腹が空くばかりだ。
また、魯山人が残した、美や料理に関する名言が読める巨大電子ブック『魯山人と言葉』の展示もある。
これだけ美食の展示を見て回ったからか、お腹の空き具合もかなりいい感じに。…