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すごく辛いものを食べると、味覚に支障をきたすって本当? あの噂を検証する
辛い物を食べるといつも浮かんでくる素朴な疑問がある。ハラペーニョバーガーを頼み、タバスコを垂らし、更にハバネロ・サルサソースを足してパクリと一口。すると、誰もがテーブルの端をグワッとつかみ、目に涙を浮かべながら、無言で店員に冷たい牛乳が欲しいと合図を送ることになるだろう。さて、この自業自得の痛みの中で、想う事はただ一つ。この辛いもの好きのせいで、自分の味覚に支障をきたす日が来るのだろうか?
凄く辛い物を食べるとどうなる?
確かに激辛のものを食べると口の中が痛くなる。まるで火傷をしたときのような痛みを感じる。トウガラシに含まれているカプサイシンは、食べることが可能ながら、痛みを誘発する化学物質である。
トウガラシなどが含まれた辛い料理を口に入れると、トウガラシの細胞膜からカプサイシンが放出され、それが口内温度を管理する神経伝達物質にまとわりつき、熱を帯びたものが入ったという情報を神経に伝える。
脳はそれらの信号を受け、体の逃走反応スイッチがオンになると、まるで本物の火傷が起きた時のような反応をする。心拍数は早まり、汗をかきはじめ、エンドルフィンが即座に分泌される。このエンドルフィンという物質が「火傷」から舌を守るために防御壁を築くのだが、口の中が一時的に痺れたように感じるのはそのためだ。
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しかし、エンドルフィンによる痺れの効果は、痛みが消えるまでしか継続しない為、目に浮かぶ涙と一時的に麻痺している舌はそのまま取り残されることになる。ありがたいことに、大分時間が経ってからこれらの効果は無くなるのだが、どのくらいこのような現象が続くかと言うのは、食べたトウガラシに含まれるカプサイシンのレベルによって左右される。
素朴なパプリカから、しわしわのブート・ジョロキアに至るまで、様々な唐辛子のカプサイシンのレベルを量るのには、スコヴィル値と言うものが使われている。トウガラシの持つスコヴィル値が高ければ高いほど、熱密度が高くなり、痛みを感じる時間も長くなる。ギネスブックに世界一辛いとして記入されているブート・ジョロキアを一口味見する機会があるとしたら?心して掛かった方が良い。24時間は苦しむことになるだろうから。
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辛いものは味覚に支障をきたすのか?
答えはNOだ。恐がらず、どんどん辛い物を食べよう!
カプサイシンの熱のせいでおこる絶え間ない苦痛さえ気にしなければ、カプサイシンにさらされたからと言って、舌上の味蕾の組織が破壊されたりはしない。…