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ジオパーク、鹿児島県の桜島が育んだ焼酎の美味い飲み方とは
ジオパークと呼ばれる地は、この日本にもたくさんあるが、鹿児島県の桜島ほど、地球の素顔を間近で体験できる場所はない。1914年の大正大噴火では、その噴煙を5000mまで噴き上げたことで知られる桜島だが、未だ活火山として世界でも貴重な例であり、ここ数年も活発な活動を続けている。こうした自然の力を間近で体験できることは、この地球上でも貴重なことといえるだろう。
その桜島が噴き上げる噴煙で、鹿児島では火山灰が肥沃な土地を形成し、そこで栽培されているのがサツマイモ。このサツマイモを原料として脈々と受け継がれているのがいわゆる「芋焼酎」だ。
近年、この「芋焼酎」がブームとなったことは記憶に新しいことだが、その種類も増え、居酒屋に行けば有名なものからレアなものまでがメニューを埋めている。その飲み方もロックや水割り、お湯割りなどがあり、昔の芋臭さが薄れたせいか女性人気も高い。
されど、やはり気になるのはその作られているご当地ではどのような飲み方を楽しんでいるのか知りたいところだろう。
そこで今回、鹿児島県鹿児島市に本社を置く焼酎の酒蔵の老舗、本坊酒造へと取材をすることにした。
羽田空港から取材班を乗せた飛行機が鹿児島へと降り立ち、移動を始めて見えてきたのは桜島の雄姿。これが、ガイアの息吹を感じさせる世界屈指の活火山か、と思っているのも束の間、さっそく自然の力を見せつけられた。
青空一面に漂う噴煙は、まるで母なる大地の息吹を聞くようなダイナミックさがある。ちなみにこの桜島、夜には赤々と噴き上げる溶岩を見ることもできるツアーもある。安全な場所からの見学なので、この機会に体験してみるのもいいかもしれない。
もっとジオパーク桜島に触れていたい、という思いを振り切りながら、今回のメインである本坊酒造へ到着。焼酎好きで知られる取材班は、はやる心を押さえつつ、いよいよ明治5年(1872年)の創業・本場鹿児島屈指の老舗酒蔵へと突入した。
今回、お話をうかがったのは本坊酒造の瀬崎俊広工場長。本坊酒造での製造の全工程を管理する、焼酎を愛する薩摩っ子だ。
「芋焼酎というのは、昔は芋臭くて癖のある、なかなか大衆受けするようなお酒ではありませんでした。鹿児島は米どころではないので、どうしても日本酒を作ることには不向きなんです。その点、水はけのよい火山灰質の土地であるため、サツマイモの生産にはもってこいの土地。ですからこの芋を原料とした焼酎が地の酒として根付いているんですね」(瀬崎氏)。…