スペインの伝統菓子「トゥロン」 ～ドゥルセ・ミーナ～

　

　茨城県守谷市のスペイン菓子専門店「ドゥルセ・ミーナ」ではスペインの伝統菓子『トゥロン』を詰めあわせた「トゥロン・コレクション」が登場しました。
　
　内容は、スペインの老舗トゥロン会社「ムヨール社」のトゥロンとドゥルセ・ミーナのトゥロンをそれぞれ2種類詰めあわせたものです。
　
　『トゥロン』はスペインに伝統的なお菓子で、主原料はアーモンド、砂糖、蜂蜜、卵白です。ドゥルセミーナさんのリーフレットによると、スペイン各地で作られていますが特に南東部のアリカンテ県ヒホナが産地として有名で、諸説ありますがスペインのイスラム支配の時代に作られ始めたという節が有力です。
　
　トゥロンといっても、その種類は様々で、柔らかい生地の「ブランド（Blando)」、固くて白い「ドゥロ（Duro)」、マジパン生地で卵黄入りの「イェマ（Yema)」、マジパン生地でフルーツの砂糖漬け入りの「フルータ（Fruta)]などがあるそうです。
　まずは、スペインの老舗トゥロン会社「ムヨール社」のトゥロン2種類を紹介します。
　
　左の白いものが『トゥロン・ドゥロ・スプレマ』。
　アーモンドが粒ごとたっぷり入ったトゥロンです。アーモンドが豊富なスペインならではのお菓子だなと思います。見た目はフランスのヌガーに似ていますが食感が全然異なり、こちらは固い中にもカリッとした軽い食感があります。アーモンドのコクと香ばしさ、そして蜂蜜の甘い香りが魅力です。
　
　そして右のものは『トゥロン・ブランド・スプレマ』です。
　見た目は茶色がかったベージュで、見た目だけでは味の想像全くできなかったのですが、食べてみると意外にも口の中でゆっくりと溶けていく柔らかい食感。フランス菓子でいうところのプラリネの様なコクのある風味がじんわりと広がります。時折感じるアーモンド粒の食感がアクセントになっています。
　そして、ドゥルセ・ミーナ特製のトゥロンはこちらの2種類。
　左の白っぽいものが『生クリームくるみのトゥロン』。
　生クリーム入りのマジパン生地に香ばしく甘いくるみが入っています。
　ねっちりというよりは歯切れのよいマジパンは思ったほど甘くなく、素朴な美味しさ。不思議と和菓子に通づる甘さがあり、緑茶や抹茶とも相性が良さそうだなと感じました。
　
　右の茶色いものは「オレンジ味のトゥロン」。
　オレンジピール入りの爽やかな香りと味のトゥロンです。アーモンドとオレンジの組み合わせがとてもスペインらしいですね。…