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ドイツ戦後70年、ユダヤ人のバイオリンで演奏会
ドイツでは今年1月、特別な楽器を使ったコンサートが開かれました。その楽器とは、ナチスによる迫害の犠牲になったユダヤ人が持っていたバイオリン。戦後70年を経て、その音色が蘇りました。
1月、ベルリンで開かれた「希望」という名のコンサート。第二次世界大戦中、ナチスによる大量虐殺「ホロコースト」の犠牲になったユダヤ人が所有していた15丁のバイオリンが奏でられました。
コンサートに使われたバイオリンは、イスラエルに住む職人のアムノン・ワインシュタインさんが20年前からこつこつと修理してきたものです。
「このバイオリンはアウシュビッツの男子オーケストラで弾かれたものです」(バイオリン職人 アムノンさん)
ヨーロッパ各地からユダヤ人が集められたアウシュビッツ強制収容所。女性や子ども、働けない人々は容赦なくガス室に送られ、110万人以上が殺害されました。その一方、楽器を弾けるユダヤ人は例外的に優遇され、収容所内で「特別な任務」を与えられていたといいます。
「バイオリニストたちは、新たにやってきた収容者の前で演奏させられたのです。100メートル先はガス室です。人々が死んでいくのを見届けなければならなかったのです」(バイオリン職人 アムノンさん)
ナチスに傷つけられたバイオリンを使い、70年後、ベルリンでコンサートをする・・・アムノンさんの強い想いがあります。
「過去に起きたことを許すことはできないが、ドイツは自らの過去に対して責任を取ろうとしている。皆さんには、自分自身で何かを感じ取り、理解してほしい」(バイオリン職人 アムノンさん)
コンサートが開かれた1月27日は、アウシュビッツ収容所が解放されてちょうど70年となる節目の日でした。歴史に傷つけられたバイオリンが再び息を吹き返した夜、その音色は未来への希望として聴衆の胸に響きました。(15日16:03)