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パワーレンジャーの未来をダークに描くハリウッド製作の非公式短編
日本のスーパー戦隊シリーズをベースに独自の映像を加えてアメリカでローカライズ製作し、世界中で多くのファンを獲得している戦隊ヒーローシリーズ『パワーレンジャー』。
そのシリーズ第1作である『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』のその後のストーリーを、独自の解釈を加えて超ダークに描いた非公式ショートフィルムが登場しました。
地球が交渉の末マシン・エンパイアとの和平を結んだことで戦争が終結し、パワーレンジャーが解散した未来。マシン・エンパイアの手先となった元レッド(2代目)のロッキーは、元グリーンのトミーを捕まえるべく、元ピンクのキンバレーを尋問。元メンバーたちが次々と殺害され、その犯人としてトミーが疑われていることが明らかになるが――というストーリー。
やり過ぎなくらいダーク、だが、それがカッコイイ。ヘルメットにあたった銃弾の跳弾で敵が死ぬのとか、無茶苦茶だけど最高。しかしながら、原作の明るい雰囲気が好きというファンも多いため、本作は賛否両論となっているようです。そういうファンの気持もよくわかります。
撮影裏
今作は完全な非公式作品であり、いわゆるファン・フィルムなわけですが、ロッキー役は『ドーソンズ・クリーク』のジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク、キンバレー役は『バトルスター・ギャラクティカ』のケイティー・サッコフと出演者が超豪華。
実は本作、監督は『ワイルド・スピード』がさらに(いい意味で)馬鹿になったようなバイク映画『トルク』や、レディ・ガガ、ブリトニー・スピアーズ、AKB48などのMV監督として有名なジョセフ・カーン。そしてプロデューサーは『ジャッジ・ドレッド』や『THE GREY 凍える太陽』などのR指定にこだわったアクション作品を作り続けているアディ・シャンカー。なので、ハリウッドのプロによるファン・フィルムなのです。
アディ・シャンカーはこういったファン・フィルム作りに非常に熱心で、これまでにも『パニッシャー』や『ベノム』といったアメコミ関連の超ハイクオリティな非公式ショートフィルムを作り、話題となった人物でもあります。
本作は彼が子供の頃に『パワーレンジャー』の大ファンだったことから製作。宇宙を守る戦いに少年少女が参加するというシリーズのストーリーから、レンジャーはいわば少年兵で、後にPTSDで苦しむに違いないという想像をふくらませて作ったと語っています。すごい発想ですが、面白い!
ちなみに、『パワーレンジャー』はLionsgate製作で映画化という話がありますが、果たしてどんな作品になるのか非常に気になるところ。…