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ビートたけし、松本人志も「面白くない」……業界に蔓延する“ラッスンいじめ”
リズムネタ「ラッスンゴレライ」で人気沸騰中のお笑いコンビ・8.6秒バズーカーに逆風が吹き荒れている。といっても、世間ではなく大物芸人から「面白くない」とダメ出しが相次いでいるのだ。
8日放送のTBS系バラエティー番組『北野演芸館』では、ネタを見た“支配人”のビートたけしが「バカ大学の文化祭」と一刀両断。コンビが「ラッスンゴレライ~」と歌い始めたのも束の間、わずか30秒で幕を下ろし、ネタを強制終了させた。
これにはガダルカナル・タカも「これから多分、良くなるんですよ。あのリズムが良くなってきて“ラッスンゴレライ”の意味も分かってくるんじゃないですか?」とフォローするのがやっと。たけしは「じゃあ、次の時出そう」と最後まで素っ気なかった。
同様にダウンタウンの松本人志も先月のフジテレビ系『ワイドナショー』で言及し「別におもろくはない」と辛口コメント。続けて「これは曲ですよ。みんなやりたがる、手拍子したくなる。『ダメよ~ダメダメ』も一つの曲です」と持論を展開。“ラララライ体操”でブレークした藤崎マーケットを引き合いに出し「藤崎マーケットを最初に見たとき『大丈夫か』と思った。あれ(リズムネタ)がひとり歩きして、あれが落ち着いた後、今はネタおもろいですよ」と述べた。
お笑い界の大物2人にダメ出しされた8.6秒バスーカーの胸中は察するに余りある。だが、この業界は「売れてナンボ」の世界。一発屋だろうが、何だろうが大ブレークしたことは事実で、それを全否定するお笑い界の風潮には疑問も残る。むしろネット上ではたけしや松本に対し「おまえらの方が面白くねーよ」という声も飛んでいる。
ある放送作家も「8.6秒バズーカーの2人はリズムネタを否定され、落ち込み、このまま消えていくんじゃないかと恐怖で怯えている。そうさせたのは世間ではなく、この業界。評価してあげるところはしてもいいんじゃないか」と一石を投じる。
たけしに至っては、次に来るお笑いのブームついて、8日に行ったテレビ番組の会見で「落語」と即答。親交のある立川談春と話し合ったそうで「俺が落語家になって、引っかき回してやろうかね!」と意欲満々に宣言したが……。
「スマホ依存の若者が落語を見るとは思えない」とは、お笑い関係者。ある芸人は「若手芸人が育たない理由の1つは、“上”がつっかえているから。テレビの収録現場では、若手が常に大物芸人の顔色をうかがっている。大物芸人はちょっとボケただけで笑いが起きるけど、あんなの上司のつまらない話に愛想笑いする部下と一緒ですよ」と本音を語る。8.6秒バスーカーに一発屋のニオイがプンプンすることは紛れもない事実だが、それを良い方向に導いてあげるのも先輩の心意気ではないか。