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ヤフオクで洗面台が1万円で買えちゃった!【シングルマザー、家を買う/13章】
<シングルマザー、家を買う/13章>
バツイチ、2人の子持ち、仕事はフリーランス……。そんな崖っぷちのシングルマザーが、すべてのシングルマザー&予備軍の役に立つ話や、役に立たない話を綴ります。
(前号までのお話)
紹介してもらった自営の大工と設計士に家を見てもらい、リフォームの際にはキッチンやお風呂など、全て新調しなくてはならないと判明。予算オーバーで涙目になっていたら、設計士に「ヤフオク」を勧められた。
◆オークションという名のギャンブル
もともと、ギャンブルには手を出さないと決めている。
基本的に、我が家では確実なもの以外、手を出すなという堅実すぎる教えを小さな頃からされているのだ。将来の夢を聞かれても、まずは「手に職を」を標語のように言われていた。
その甲斐あって、私はフリーライター、弟は大手企業のエンジニアという専門職に就いている。フリーライターが確実なのかは疑問だが、書き物で毎年同じような年収がもらえている今の状況を、親としては満足しているらしい。
基本的に、石橋は叩いて叩いて、叩き割れという家なのだ。だからこそ、パチンコはもちろん、競馬にも手を出さない。不幸すぎた離婚直前に運試しで宝くじを買ってみたが全部外れたことも原因となって、何があってもやらないぞと心に決めていたのだ。
しかし、ここでオークションに手を出さなくてはいけない状況に陥ってしまった。
オークションはギャンブルではないが、実物を競り落とすだけでなく、競争相手がいたら負けたくないからこそ、どんどんお金をつぎ込んでしまうのが目に見えている。これは私にとっては十分に賭けであり、ギャンブルである。
そこに今から足を踏み入れなくてはいけない状況に陥り、恐怖で震えていた。私は熱くなると、異常な負けず嫌いから歯止めが効かなくなる性格なのだ。ギャンブルはしないとしても、自分の中で唯一許しているUFOキャッチャーにいくらつぎ込んだことか!
若い頃に欲しくもない牛肉のぬいぐるみに3千円ほどつぎ込んで取れなかったことを、いまだに後悔している。一体なんだ、牛肉のぬいぐるみって。かわいくもなんともない。どの角度から見てもかわいくない!(実際に手に入れていないからわからないけど)
でも、人間の心理とは不思議なもので、取れないとなると白熱してしまうのだ。これは“追いかけられると逃げたくなる、背を向けられると不安になる”という古内東子現象(『誰より好きなのに』から)。…