仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ヤフー、プライバシー保護の対応方針を公表 「忘れられる権利」にも言及
ヤフーは3月30日、検索結果におけるプライバシー関連情報の非表示対応について方針を発表した。方針では検索サービスの中立性や信頼性を損なわないように、表現の自由や「知る権利」とプライバシー保護のバランスに配慮した対応を図るとしている。
同社は2014年11月に、検索結果からプライバシー関連情報を削除する際の考え方などについて検討する有識者会議(委員長:内田貴東京大学名誉教授・弁護士)を設置。2015年2月まで3回の会合を開催した。ネットの普及に伴って悪意のある情報発信や不注意な情報発信が増え、プライバシーの侵害を懸念する声も拡大。同社によれば、検索結果からプライバシー侵害につながる情報の削除依頼について個別に対応していたが、「外部の専門家の知見や経験を踏まえた議論を通じて、透明性の高いサービスにつなげるため」(執行役員の別所直哉氏)だという。
方針では(1)プライバシー侵害に関する判断、(2)検索結果内容の非表示に関する判断、(3)リンクの非表示に関する判断――の3つの考え方を示した。プライバシー侵害を申告した人物の属性、情報の性質、情報の社会的意義と関心の度合い、情報掲載時からの経過といった観点に基づいて「表現の自由」とプライバシーのバランスを検討し、非表示措置の有無や方法について規定している。
具体的には、公職者(議員や一定の役職以上の公務員など)や企業・団体の代表者・役員、芸能人、著名人などの場合は公益性が高く、「表現の自由」が優先されるとする一方、未成年はプライバシー保護の必要性が高いと定義。非表示になり得る情報としては、性的な動画像や病歴などの身体的な情報、過去の犯罪被害などがあり、過去の違法行為や処分などの情報は「表現の自由」が優先されるとした。なお、出生等に関する情報については個別判断になるという。
原則として非表示は、検索結果画面の「タイトルとスニペット」、もしくはリンク情報を含めた2パターンを対象に行う。
タイトルとスニペットの文言だけで明らかな権利侵害が認められる場合は、権利が侵害されているj情報だけを非表示にし、リンクは表示される。非表示は氏名などの検索キーワードを限定して実施するという。
リンク情報を含む非表示は、原則として裁判所からリンク先サイトの管理者やプロバイダーに対する情報の削除命令(判決など)が出た場合に実施するという。しかし、リンク先に特定の人物の生命や身体に危険が生じ得る情報など、重大な権利侵害が明白で急を要すると同社が判断した場合は、例外的に非表示にする。…