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一平くんがマスコットを作る!? カンボジア1部クラブとコラボで世界進出へ
カンボジア1部リーグに参戦するカンボジアンタイガーFCは30日、都内で新体制発表ベントを開催した。
昨季までプノンペンFCという名称だったが、財政難で解散寸前に追い込まれたところに新たな日本人オーナーが手をさしのべ、カンボジアンタイガーFCとして再出発を図る。
運営会社の株式会社フォワード代表取締役社長を務める加藤明拓氏は「チームがカンボジアの夢と勇気と希望の象徴、国民の生活に欠かせない心の潤いとなり、選手の姿を見て『私も頑張ってみよう』と一歩を踏み出せるような存在にしたい。目標はASEAN No.1です」と力強く語った。
今季はアルビレックス新潟プノンペンが撤退したため、11チームで7月の開幕を迎える見込みとなっている。なお、11チーム中10チームが拠点を置いているのが現状で、地方との格差は大きい。
また、スポンサー費や応援会員(個人会員)費の一部を使い、未だ首都プノンペンと経済格差の大きい地方を中心に、年間5000個以上のボールを子供たちへ配布する「1チャイルド1ボールプロジェクト」の開始も発表された。
衣食住もままならない生活を送っている子供たちが多くいる中、サッカーボールを配ることで「カンボジア全国民に夢や希望や笑顔を生み出せるような存在になりたい」と加藤氏は意気込んでいる。
さらに、Jリーグ界隈で破壊的な人気を誇る愛媛FCの非公認マスコット「一平くん」とのコラボレーション企画も発表された。
当初、カンボジアンタイガーFCは一平くんに公式マスコットのオファーを出したが、自身が「タイガー」ではなく、特定チームのマスコットになれない事情もあり固辞した。
しかし、男の中の男、一平くんは「じゃあオイラが一皮脱いでマスコットをどうにかしよう」と立ち上がる。
「マスコットは探すんじゃない、オイラが作るんだ」と息巻く一平くんはクラウドファウンディングサービス「CAMP FIRE」を利用して資金集めを始めると明らかにした。目標金額80万円の達成を目指していくという。
カンボジアンタイガーFCは新たなスタート地点に立ったばかりだが、加藤氏は「現状プノンペンとその周辺からしか選手を探すことができない。でも、今後はユース育成にも力を入れて、地方から選手を発掘できるようになれば」と未来に向けたビジョンを語る。
クラブの独立採算の確立や、カンボジアサッカー界の改革など課題は山積みだが、将来に大きな可能性を秘めた挑戦となりそうだ。
カンボジアンタイガーFC公式HP:http://www.cambodian-tiger.com/