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世界が最も注目する指揮者グスターボ・ドゥダメル初来日!! 公式コンサートのリハを使って子どもたちと合同コンサートを開催
名門・米国のロサンゼルス・フィルハーモニックが、今月28日(土)と29日(日)、東京公演を行います。彼らを率いるのは、いま世界が最も注目する指揮者、グスターボ・ドゥダメルさん!
ドゥダメルさんは、ロサンゼルス・フィルのほかにもベルリン・フィルやミラノ・スカラ座など数々の名門と競演する一方、母国ベネズエラでの「エル・システマ」プログラムの音楽監督を勤めています。その一環として彼が指揮する「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ」の、クラシックの常識を覆す楽しすぎるプレイは、クラシックの枠を超えて大きな話題となっています。その模様はPouchでも以前紹介しました(http://youpouch.com/2014/10/10/229689/)。
今回は、ドゥダメルさんにとって初の来日公演。記念すべき同コンサート……のリハーサルという名目で、福島県相馬市&ロサンゼルスの子どもたちと合同コンサートを開催するというのです。
【子どもたちに音楽の素晴らしさを伝えるエル・システマ】
この企画には、日米の「エル・システマ」が関わりました。エル・システマとは、貧困層の子どもたちを犯罪から救う音楽教育として、1975年にベネズエラでスタートしたプログラムのこと。必要な楽器やレッスン費用、会場代はすべて無料。国家予算を組んだ正式な国家プロジェクトとして、ベネズエラ国民3千万人のうち40万人が加わっているのだそうです。
実はドゥダメルさんも、同プロジェクトで音楽を学んだひとり。これをきっかけに、28歳でロサンゼルス・フィルハーモニックの音楽監督に就任し、その後の活躍がある、というわけ。
【エル・システマ式で音楽を学ぶ、日米の子どもたちと共演】
29日午前11時、ロサンゼルス・フィル本公演直前にあたる時間に行われるのが、この合同コンサート。世界が注目する若き巨匠と共演するのは、ロサンゼルス・フィルが運営する、エル・システマ式を取り入れた子どものオーケストラ「Youth Orchestra Los Angeles (YOLA)」。そして、同じくエル・システマ式を取り入れている「相馬子どもオーケストラ&コーラス」。
【エル・システマジャパンは今年で3周年を迎えるプロジェクト】
今年3月で3周年を迎える一般社団法人エル・システマ ジャパンは、東日本大震災の被災地、福島県相馬市と岩手県大槌町で始まったプロジェクト。家庭の事情に関わらず、すべての子どもたちが無償で楽器を習ったり、オーケストラで演奏したりする機会が持てるよう、南米ベネズエラ式エル・システマを採用。…