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京都のデルタ線、2016年に一部廃止へ 「梅小路新駅」などが理由
JR西日本は2月27日、東海道線の一部区間について廃止届出書を国土交通大臣へ提出しました。その区間は梅小路~丹波口間。これにより京都駅の西側で、梅小路蒸気機関車館を囲むように存在している「デルタ線」が過去のものになります。
大阪駅方面と山陰線を結ぶ区間を廃止
JR西日本は2015年2月27日(金)、東海道線の梅小路~丹波口間の2.3kmについて廃止届出書を国土交通大臣に提出しました。
京都駅から西へ向かうJRの在来線は、大阪駅方面への東海道線(JR京都線)と、福知山駅や鳥取駅方面への山陰線(嵯峨野線)があります。またこの部分には京都駅を経由せず、東海道線の大阪駅方面と山陰線を接続する線路も存在しているため、上空から見ると線路が三角形になっており、こうした配線を「デルタ線」と呼びます。
今回、廃止届けが提出されたのはこのデルタ線のうち、大阪駅方面と山陰線を結ぶ線路、三角形でいえば左上の辺です。
その理由についてJR西日本は、現在はその線路を使って定期的な旅客輸送を実施していないこと、JR貨物も現在は貨物輸送を実施していないこと、将来的に営業線として活用する予定がないこと、そして山陰線の京都~丹波口間にいわゆる「梅小路新駅」を設置するにあたって支障になることを挙げています。
また線路跡地についてJR西日本広報部によると、京都市が高架橋の一部を活用したうえで、新駅や梅小路公園の整備などを行う方向で検討を進めているそうです。
廃止予定日は2016年2月28日。またその直後の2016年春、デルタ線の内側にある「梅小路蒸気機関車館」を拡張する形で「京都鉄道博物館」がオープンする見込みです。また「梅小路新駅」の開業は2019年春が計画されています。