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初便は1月 天草エアライン、ATR 42-600の座席カラー案「ワインレッド」に
天草エアライン,親子イルカ号
機材更新で2015年度に退役する天草エアラインの親子イルカ号 © Toshio Tajiri/Flight Liner=14年12月
天草空港を拠点にする天草エアライン(AHX)はこのほど、2015年度のATR 42-600型機導入に伴い、準備期間中は福岡-天草線の1路線で運航を継続すると発表しました。
初のATR機導入で訓練等を要するため、天草エアラインでは準備期間中の全便運休を想定していたものの、日本エアコミューター(JAC)の協力等もあり全便運休を回避。
8月下旬から翌1月頃にかけて熊本発着の伊丹線と天草線は運休し、福岡-天草線は1日2往復(AMX101/102/107/108便)体制で運航を続けます。利用者からは福岡-天草線の運航継続の要望が多く、特に同路線は医療関係者の重要なライフラインになっているという。
天草エアラインによると、ATR 42-600の受領時期は6月頃。実機使用の乗員訓練等を受領後からおよそ半年かけて行い、運航開始まで万全の態勢を整えます。マニュアル作成などは日本エアコミューターが支援します。
ATR600
ATR600シリーズのキャビン内イメージ ATR資料から
天草エアラインが新たに導入する機材はプラット・アンド・ホイットニー社製の127Mエンジンを装備した双発ターボプロップ機のATR 42-600型機。標準座席数は46席から50席仕様で、天草エアラインは現段階で48席の座席数を検討しています。
座席カラーも一新し、メーカーのサンプルを元にワインレッドを基調とした色が案の一つに入っているという。
天草エアラインは今回の機材更新について、現在使用するDHC-8-100はボンバルディアが新造機生産を終了したことから、最終的にATR 42-600の導入を決定。
日本の航空会社がATR機を導入するのは初めてで、機材は天草市と近隣市町村が全額負担して航空機リース会社のノルディック・アビエーション・キャピタル(NAC)から一括購入します。価格はおよそ23億円。
6月頃に受領予定のATR 42-600は約半年間の準備期間を経て、初便は2016年1月頃。具体的な就航日や「親子イルカ号」の愛称で親しまれている現行機、ボンバルディアDHC-8-100(機体番号:JA81AM)のラストフライト日程、関連イベント等は今後検討するとしています。