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喫煙は“悪”だとわかりきっているのに、どうして人は禁煙できないのか?
「特集 なぜ禁煙か?」(日本胸部臨床 2012年7月号)
こういった雑誌がデジタルで読めるようになったのはありがたいことですが、私は別のことを考えていました。
「喫煙が“悪い”ことは明らかなのに、どうして人は禁煙できないのだろうか」。
ニコチン中毒で肉体的に禁断症状が出現するからやめられない、のはまだわかります。そうではなくて「“悪い”こと」さえ頭から否定して禁煙そのものを否認する行動がどうして根強いのだろうか、ということです。
「“悪い”ことは明らかなのにやめられない(根絶されない)」ものといえば、たとえば「戦争」や「犯罪」もあります。「喫煙」が「戦争」と同じだ、と言うつもりはありませんが、少なくとも「“悪い”ことは明らかなのにやめられない」という共通点はあります。人の行動を制御する心理にがっちり食い込むなんらかの共通点が。
ということは、人間には「悪いことがわかる」だけでは行動が変容できない場合がある、ということになります。
これをひっくり返すと「では、どんなことなら『悪いことがわかる』だけでやめられるのだろうか」という立問が可能になります。みなさんはたとえばこれまでの人生で「○○をしないようにしよう」と決心したことがあると思いますが、その理由として「○○が悪いから」だったことはどのくらいあります? それとその「悪い」が「誰に(何に)悪い」ことだったのか。
「悪い」という決めつけだけでは人の行動の変容が得られないのだったら、別の働きかけが必要だろう、という発想を私は今持っています。「たばこはワルイから禁煙しろ」が無効な働きかけだったら、そんな無駄なことをやっていないでもっと役に立つ行動に切り替えた方が良いと思いますので。
(おかだ外郎)
【ガイド:All About News Dig編集部】