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子供たちに大人気のスナック菓子「辣条」、くせになるおいしさに隠された恐ろしい事実とは―中国
2015年3月14日、新華社は子供たちのおやつとして人気があるスナック菓子の生産工場を取材。その不衛生極まりない工場の実態を写真とともに伝えた。
【その他の写真】
中国の子供たちが毎日のように食べるスナック菓子・辣条(ラーティアオ)。1袋5角(約10円)と安い値段で売られているため、ほとんどの子供たちは学校帰りにこれを買って帰る。1980年代以降に生まれた中国人にとって、ピリ辛でくせになる辣条は子供時代の定番のおやつだ。だが、この辣条を大量に食べて急性腸炎になったという報告も少なくない。
辣条の主な成分は小麦粉とラー油、そして食品添加物だ。ネット上で販売されている辣条10数種類のうち、ほとんどが河南省で製造されていたため、記者は河南省の省都・鄭州市とその周辺地域をローラー作戦で捜索。だが、サイトに記載されていた住所に存在する工場は1つもなかった。では、一体どこで作られているのか?
辣条の強烈なにおいが漂ってきた工場の入り口には「服装工場」の看板が。その奥に辣条の工場は存在した。ドア周辺には廃棄されたボイラーやドラム缶が放置され、その中には奇妙な色の液体が詰まっている。工場のすぐそばに従業員用のトイレがあるが、水洗ではないため汚水は側溝にたれ流し。従業員はトイレから出ると、そのまま生産ラインに戻る。複数ある出入り口は常に開いていて、誰もが消毒や着替えなしで自由に出入りできる状態だ。
生産ラインで働く女性従業員のなかで、きちんとマスクや手袋をしている人はほとんどいない。調味料などの原材料を入れたバケツや箱はどれも汚れていて、長期間洗浄していないことが見てとれる。辣条の製造工場の多くがこのような劣悪な環境にある。当局の立ち入り検査や製品の抜き打ち検査があるたびに、多くの工場が不合格となるが、経営者は会社名や商品名を変えて再度工場を立ち上げる。
北京市が昨年発表した不合格食品リストのうち、「辣条」食品が12%を占めた。現在、中国全土で流通している辣条の多くに、基準値を超えた細菌が検出されるなどの品質上の問題がある可能性が高く、当局によるさらに厳しい管理体制が早急に求められている。(翻訳・編集/本郷)