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浜崎あゆみの元彼が出馬宣言も「地方選は知名度では勝てない」の声
歌手・浜崎あゆみの元彼と噂されたこともあるタレント・内山麿我さんが、自身のブログで今春に実施される渋谷区議選に出馬意向を明らかにした。すでに、立候補にむけた政治団体も立ち上げて活動を始めている。
衆議院や参議院といった国政選挙にタレントが出馬したことは数え切れない。タレント候補の線引きはどこまでか難しいが、前宮崎県知事の東国原英夫氏や現大阪市長の橋下徹氏も “タレント”から政治家に転身したタレント政治家だと仮定すると、昨今のタレント政治家は国政のみならず地方にまでその裾野を広げている。
知名度を活かして当選していると思われがちだが、「最近の区議選や市議選では、知名度だけで勝つことは難しくなっている」と断言するのは、ある市議会議員。
「地方選の投票率は、最近は30%前後が関の山。衆院選や参院選、知事選と同日選挙になれば投票率は高くなりますが、市議選のみ区議選のみの実施の場合、投票率は20%台まで落ちることもザラ。そうなると、浮動票はアテにできない。どれだけ地域に太いパイプを持っているかが選挙の勝敗を分けるポイントです」
政治家になるには、ジバン(地盤)・カンバン(看板)・カバン(鞄)の3つが必要だと言われる。地盤は票田、つまり支援者のこと。看板は知名度、鞄はカネ、要するに活動資金だ。
地方選では、なによりも地盤が重要視される。それは、有権者から「バス停のベンチが壊れている」「ゴミ捨て場の美化をなんとかしてほしい」といった要望が寄せられることからも窺える。地域にもよるが、区議や市議に求められるのは地元に密着して貢献する力である。
「それは、町内会や自治会の会長の仕事では!?」とも思えるような要望もあるが、「他人からすれば大した問題ではないように見えても、地元では深刻な問題なのです」(前出・市議会議員)
地元密着の問題を解決するために役所を動かし、自分が動いて汗をかくことも少なくない。国政とは違う能力が、地方議員に求められている。これは「国が上、地方が下」といった単純な話ではない。
知名度はなくても支持を得た宮崎県知事
例えば、東国原英夫知事は宮崎県知事に就任すると、テレビでも盛んに取り上げられて話題になった。宮崎県には全国から観光客が押し寄せ、県庁が観光スポット化していた時期もあった。東国原フィーバーで、宮崎県にもたらされた経済効果は計り知れない。
東国原知事の後任である河野俊嗣知事は総務省出身で、全国的な知名度はまったくない。…