網走刑務所の受刑者が肥育した「網走監獄和牛」を食べてみた

　

　日本の刑務所では木工や縫製など、さまざまな作業を通じて受刑者の更生を目指している。イベントホールで受刑者が作ったカバンや机などを販売していることがあるが、日本一有名な刑務所として知られる「網走刑務所」では、他と変わった作業があるようだ。
　
　それは、受刑者が刑務所から約7キロほど離れた農場にある宿泊施設に住み込み、肉牛を育てて「網走監獄和牛」として出荷するという、まさに北海道らしい刑務作業。
　
　その「網走監獄和牛」が網走刑務所横にある「エームサービス㈱網走刑務所売店」で販売しているというので、味を確かめるために網走まで行ってきたぞ！
　
　・売店は関係者向けっぽいが肉は売れている
　売店は肌着や日用品、菓子パンなどがメインで売られており、どちらかというと観光客向けというよりは、刑務所関係者向けといった感じだ。
　
　お目当ての網走監獄和牛はすべて冷凍で売られており、ステーキ肉はヒレステーキ1個を残して売り切れ。味がいいようでかなり売れているらしい。
　
　和牛が刑務所の真横で売っているなんて、網走すげぇなぁ……。高倉健さんみたいな人が作ってるのだろうか？
　
　購入したのはすき焼き用の肩ロース薄切りと、焼肉用とヒレステーキ。解凍して調理開始！
　
　・肩ロースを調理
　まずは肩ロース薄切りから焼いてみる。霜降りがすごいので、すき焼きではなくあえて塩だけで調理！　肉が焼ける良いニオイがしてくるぞ。
　
　気になるお味はメチャウマ！　肩ロースのしっかりした食感がありつつも、脂の濃厚な旨味が口いっぱいに広がってとってもOCです！（佐藤記者談）
　
　非常に雑に焼いた感があったが、それでも美味しかったということは相当質が良いのだろう。
　
　・ヒレステーキを調理
　お次に焼いたのはヒレステーキ！　ステーキを焼くのは難しいため、佐藤記者に焼いてもらうのは不安だったので別の人に焼いてもらった。
　
　無言になるぐらいウマい。柔らかいのに旨味が口いっぱいに広がって、とってもOCです！（佐藤記者談）
　
　・焼肉用を調理
　最後にはお待ちかねの焼肉用！　ガガガッと焼いてベル食品のタレをジャバーッとかけたら、良い香りが部屋に充満！　コレだけでご飯食えそう！
　
　さっそく一口食べる。網走監獄和牛は塩との相性は良かったが、焼肉のタレとの相性はどうだろうか!?
　
　・おかわり願いまーす！
　こ、これはっ！　「おかわり願いまーす！」とついつい叫んでしまうぐらい絶品！　タレの強い味に負けない、力強い旨味が口いっぱいに広がってとってもOCです！（佐藤記者談）
　
　特に焼肉用とヒレステーキは絶品であった。…