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<選抜高校野球>松山東勝利にOBら感激
82年ぶりに出場した第87回センバツで25日、大会初勝利を挙げた松山東(愛媛)。チームカラーの緑に染まったスタンドでは、123年の部史を刻んできた親子2代のOBや、65年前の夏の甲子園優勝メンバーらが後輩たちの晴れ姿を目に焼き付けた。
「がんばってー、いきまっしょいっ」「しょいっ」。試合開始前から、松山東独特の掛け声がスタンドに響いた。大応援団はバスに分乗し、この日午前6時から次々と松山市を出発した。三塁側アルプススタンドは満員となり、外野席や内野の特別自由席などにも緑のメガホンを持った人たちがあふれた。
1933年に初出場した前回のセンバツでは初戦敗退した。OB会長の一色隆士さん(66)は、当時のメンバーだった父の山下登さん(故人)と、前身の旧制松山中学で学び部の創設に関わった俳人・正岡子規の写真を胸に下げ、声援を送った。明治・大正期のデザインを再現したユニホームを着て、「ここまで来られるなんて夢のようです」と後輩たちを見守った。
前回の甲子園出場は50年夏だ。松山商と統合していたチームは、全国制覇を果たした。中堅手としてグラウンドに立った吉井達夫さん(82)は、「昔の感激を思い出しています。後輩が頑張る姿からは元気をもらえる」と声を弾ませた。
二松学舎大付(東京)との試合は、松山東が先手をとりながら接戦が続いた。1点リードで迎えた九回裏。2死一、二塁と一打同点のピンチを迎えると、一色さんは「心臓がばくばくです」とだけ言って言葉が継げない。緊張感が漂うなか、最後の打者を二塁ゴロに打ち取ると、吉井さんは傍らの妻さつ子さん(78)と手を取り合って喜んだ。吉井さんのチームメートで三塁手だった大川彰さん(82)は「50年夏も大勢の観客の中でプレーできた。野球を愛する愛媛の人の気持ちは昔と変わっていない。次も松山東らしい粘り強い試合を見せてほしい」と期待した。【黒川優、田辺佑介、畠山哲郎】