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2週間続ければ身体が変わる!便秘ぐせを治す11の習慣
便秘の症状は、便が硬い、便回数が少ない、便が出にくい、残便感などさまざまです。医学的定義としては「その人の通常の排便習慣に比べて、著しく排便回数が減少した状態」とありますが、便秘の診断はあいまいで基準はありません。
一方、健康的で理想的な排便は?というと、「1日1回のスムーズな排便と、排便後の満足感」と具体的です。便がすっきり気持ちよく出た時の幸福感。誰もが経験ありますよね。あれが健康な排便です。
「そんなの、何年も味わったこともないわ」という方もおられるかもしれませんが、身体生理のリズム、食と排泄の収支バランスの単位は1日ですから、身体の器官が連携して正しく機能しておれば、1日1回排便があるのが健康なのです。
生まれつき腸が長い、腸の神経細胞に異常があるなどの病気による便秘もありますが、ほとんどの方の便秘は身体機能の低下でおこり、日常の生活には支障がないので病気ではありません。漢方医学的には「未病(みびょう):病気に陥る以前の軽微な予兆の状態」といえます。新生児・乳児の頃には、毎日のように排便していたはずですから、どうしてこの1日単位の身体機能のリズムが狂ってしまうのでしょう。
あなたは、
小中学校の時、学校のトイレで何回、排便したでしょうか。数回?
小学校の休み時間、誰かのたわいない一言「〇〇ちゃん、うんちしてた」に覚えはありませんか?
社会人の忙しい朝、通勤の途中で便意を催すのを避けようとしませんでしたか?
通勤ラッシュの中、便意を催してつらい経験をしたことはありませんか?
便秘で悩む方の多くはどれかに思い当たるでしょう。10数年以上、排便をできるだけ避ける不健康で非生理的な生活を続けてきたのです。それが便秘の原因です。つまり、便秘は生活習慣による「未病」状態といえます。特に女性は、家庭や職場で周りの人に合わせた生活になりがちで、自分のリズムで生活していないのです。
便秘に悩む妊婦さんが産休に入る際に、次のような話をします。
「これからお産をして、授乳をする半年~1年の間は、1日24時間を自分の体内リズムに合わせて生活できます。それが自然な出産、母乳哺育にもつながります。この出産は生活習慣を見直す良いチャンスです」
出産に限らず、2週間以上のバカンス(長期休暇)が可能な国の人たちは、その期間に自分の体内時計をリセットする生活をします。定期的な身体のメンテナンスは「未病」状態の改善に必要なことなのです。…