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Qualcommが「Snapdragon 820」発表、“学習型”の認識技術や3D指紋認証でモバイルをもっとスマートに
米Qualcommは3月2日(現地時間)、スペイン・バルセロナの「Mobile World Congress 2015」会場で発表会を開催し、モバイル向けの最新プロセッサ(SoC)である「Snapdragon 820」と、Snapdragonプロセッサ向けの認識プラットフォーム「Zeroth Platform」を発表した。
Snapdragon 820は2014年4月に発表したSnapdragon 810の後継となるシリーズ。カスタム64ビットコアの「Kryo」を採用し、FinFETプロセスで製造されるという。サンプル出荷は2015年後半を予定している。同社のデレク・アベールCEOは「プレミアムなユーザー体験を提供する」とSnapdragon 820シリーズをアピールした。
Qualcommの64ビット製品はこれまで英ARMのコアをライセンスしてきたが、独自技術の採用により性能や省電力性がさらに改善するものとみられる。アベール氏はKryoについての詳細は語らなかったが、今後のカスタムコア採用計画については「我々はこれまでもミックスしてきた。ケースバイケースだ」とした。同社は2月中旬、Snapdragonの600系と400系の新しいシリーズを2種類ずつ、合計4種類発表しており、「Snapdragon 620」と「Snapdragon 618」では、ARMの最新64ビットプロセッサ「Cortex-A72」を採用している。
同時に発表したZeroth Platformは、ユーザーのデバイス利用から学習するコグニティブ(認識)技術プラットフォーム。コンピュータビジョンを利用したZerothの視覚認識により、写真の品質を改善するなどのことが可能になるという。クラウドではなくデバイス上で学習技術を提供するため、データをサーバーに送る必要がなく、プライバシーやセキュリティの懸念に対応できるという。「ユーザー体験を次のレベルにできる」とアベール氏は述べた。Snapdragon 820はZerothをサポートする初のチップだ。
デモではZeroth技術を利用した端末のカメラで、被写体となる人物を認識したり、建物を撮影する様子を披露。撮影するたびに処理が改善され、よりスマートになるという。Zeroth技術はスマートフォン以外にも、自動車やウェアラブルなどさまざまな用途に応用できるといい、アベール氏は高い潜在性を持つ技術と位置付けている。…