「保安に疎い国だ」との韓国ネット民の声・・・韓国でハッカーが「原発資料と大統領の通話記録」を公開、原発運営会社に金銭要求

　

　複数の韓国メディアは１２日、昨年末、韓国の原発運営会社である「韓国水力原子力（韓水原）」の「原発図面」など原発の関連資料をネット上に公開したハッカーと同一とみられる人物が再び活動を再開したと伝えた。同ハッカーは１２日に原発関連の図面と通話を録音したファイル、動画など合計１２個の資料をハッカー自身の「ツイッター」上で公開。記事はハッカーが「金銭を要求している」と伝えた。
　
　　記事によると、韓水原と直接関連した資料は「リング１号機系統図・性能分析・安全解析入門電算画面」などで、昨年末から５回にわたって公開された資料と同じようなものだったと報じた。
　
　　今回、ハッカーが「お金が必要なんですよ。要求だけ聞き入れてくれればいいんだけど・・・」と伝えたほか、「北ヨーロッパと東南アジア、南アメリカなど多くの国で原発データを買うと言っている」と金銭を要求するコメントをハッカーのツイッター上に載せたうえ、「要求をのんでくれないと政府の原子力発電所の輸出交渉を水の泡にしてしまうほどの機密資料を公開する」と脅迫もした。また、「要求に応じるなら場所と時間はそちらが決めてください」とメールアドレスも残したと報じた。
　
　　続けて記事は、今回ハッカーに公開された内容の中で注目を集めているものとして、通話記録を挙げた。通話記録の内容は、韓国のパク・クネ大統領が昨年１月初旬に国連事務総長と会話しているものだ。原発とは関係のない電話記録を公開したことについて、記事は「ハッカーが自分達の能力や情報力を誇示しようとの狙いもあった」と読み取れることをと指摘した。
　
　　一方、個人情報に対する犯罪の政府合同捜査チームは同日、このハッカーと昨年末に原発資料を公開したハッカーが同一人物であるかどうか米連邦捜査局（ＦＢＩ）に調査協力の要請をしたと報じた。
　
　　この報道に対し韓国のネットユーザーは「外面は原発反対を訴えているが、結局単純に売国奴だね」「原発反対主義者なら平和的方法や公式ルートで行うことが正常だと思うけど」「初めから異常だったね。結局お金か・・・国家機密を暴露しといて政府相手に脅迫？」など、ハッカーに対する非難の声のほか、「内部に共犯者がいるね」「韓国がどれだけ保安に疎い国なのかはっきりわかったね」など様々なコメントが寄せられた。（編集担当：李樹香）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）
　
　
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