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日本統治時代に設立の小学校、先住民語由来の校名に変更/台湾

 日本統治時代に設立の小学校、先住民語由来の校名に変更/台湾

 (屏東 19日 中央社)南部・屏東県三地門郷にある三地小学校が18日、校名を台湾原住民(先住民)語のひとつ、パイワン語由来の集落名称を用いた「地磨児小学校」に変更し、記念式典が開かれた。
 
 同小学校は日本統治時代の1909(明治42)年、原住民の子供たちを対象にした初等教育施設として開校。当時は治安面の問題から警察官が日本語の指導にあたった。戦後は三地門小学校に改編され、2008には付属幼稚園も併設された。
 
 今回の改称は原住民文化の伝承などを目的に実施。同県では初の事例となった。パイワン語に本来文字はないが、中国語の音訳表記「地磨児」には「大地の恵みに育まれ、健やかに成長する子供たち」の意味も含まれている。
 
 式典に参加した潘孟安県長は、パイワン族の祖先が太陽から生まれたとする神話に触れ、「真の太陽の子に育ってほしい」と期待を寄せた。県では今後も原住民文化を尊重する政策を進めるとしている。
 
 (郭シセン/編集:齊藤啓介)

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