花見目的の中国人観光客が大挙訪日、ホテル需給逼迫で平時の３倍料金の部屋も出現―香港メディア

　

　香港・東網は４日、今年は桜のシーズンに日本を訪れる中国人観光客が非常に多く、国内の宿泊施設供給状況がひっ迫、宿泊価格が平時の３倍に跳ね上がるホテルも出現したと伝えた。
　日本国内のホテルチェーン関係者は、東京エリアある５店舗の外国人宿泊者数が前年同期比４％増となっており、連日ほぼ満室の状態だと話す。あるビジネスホテルでは、東京の中心部にある部屋の価格を１泊３万円と平時の３倍に値上げしたが、それでも外国人観光客の予約が入るという。
　日本の外務省領事局によると、昨年以降中国人観光客に発給するビザ件数は「過去にないペースで増加している」とのこと。３月には２６万８０００人の中国人にビザが発給されたが、これは昨年の同じ時期の２．５倍に当たる。中国人観光客の激増に日本大使館・領事館ではビザ印刷用の紙が不足、先月より中国団体観光客向けに臨時の用紙を使ったビザが発行されている。
　上海の日本領事館では先月、１４万６０００件の観光ビザを発給。昨年の同時期の２倍となり、単月の最高記録を更新した。また、毎年花見客が２００万人訪れるという上野公園では、昨年は４割だった外国人観光客の割合が、今年は中国人を中心に外国人が５割を占めているそうだ。上野エリアのホテルの宿泊率はおおむね９割に達しているという。
　（編集翻訳　城山俊樹）