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<米・キューバ>オバマ大統領「政権転覆でなく、説得で」
【ワシントン和田浩明】「政権転覆ではなく、説得で」−−。オバマ米大統領は11日、カストロ・キューバ国家評議会議長との初会談後にパナマ市で行った記者会見で、米国が過去にキューバでカストロ体制の転覆を図ったことを念頭に、すでに説得を通じて民主化や政治的自由の拡大を求める方針に転換していると主張した。
キューバ政府が政治的自由の拡大に消極的な理由として、米国の過去の介入の試みを挙げることに関して質問されたオバマ大統領は「我々は政権転覆はやらない」と明言。昨年12月に半世紀ぶりに打ち出した対キューバ国交正常化と関与政策の目的は「キューバの人々が自由を得て(政治)参加し自らの運命と生活を形作る能力を持つこと」だと説明した。
その上で、米国が重視する民主主義や人権尊重などの価値を推進する方法は説得であるべきだと明言。「それ以外の方法で介入すると、非生産的であり、失敗する」と述べた。
米国は1961年、キューバと断交後に革命政権打倒を目指す亡命キューバ人部隊を投入するピッグズ湾事件を起こしたが失敗している。
オバマ大統領はカストロ議長が11日に米州首脳会議で行った対米批判にも触れ「多くは私の生まれる前のものだ。冷戦はすでに終わった」と発言し、米国の過去の行動を統治の失敗の言い訳にしている国があるとも指摘した。その上で、オバマ政権としては中南米諸国と連携して繁栄と治安改善を求める方針だと説明した。
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HN:
上原健二
性別:
非公開
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