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いま、妻がひそかに読んでいる官能小説「マミーポルノ」がスゴい!
■エロい小説は好きですか?
最近、話題になっている妻による妻のための官能小説「マミーポルノ(私は『マミポル』と名付けています)」を取り上げてみます。
もともと目で見て感じて萌える男性と違い、女性は脳で感じて萌えるというセックスの傾向があります。したがって、エロ動画やエロ写真集より、エロい小説のほうが女性には合っています。そんな女性から絶大な支持を受けているのがいわゆる「マミーポルノ」。読み手も書き手も既婚女性であることが、ひとつの大きな特徴の官能小説です。
特に、人気のあった作品『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が2015年2月に映画化されたこともあり、いっきに認知度が広がった感があります。1億冊売り上げたというコピーもあります。女性向けの小説というと、既存のものでは「ハーレクイーンロマンス」シリーズなどが有名ですが、それにエロイ設定と過激な描写を加えた「女性向け官能小説」のシリーズが「ベルベット文庫」「リヴィエラシリーズ」などという形で出版され、一大ジャンルを形成しています。
マミーポルノ系の特徴のひとつとしては、電子書籍と相性がいいこと。というのも、さすがにこの手の本はなかなか自宅の本棚に置いておくわけにはいかにないので、手元のスマホやパソコン、タブレットに潜ませておける電子版が人気になるわけです。
■妻達がマミポルにハマる理由
妻がマミーポルノ(略して「マミポル」)にハマる理由はいくつかありますが、主には次の3つだと私は考えています
□1.世の中のエロスはほとんど男性向けであること
欧米諸国と比べ、日本はアダルトコンテンツに対しておおらかなところがあります。電車の中で堂々とスポーツ新聞のアダルト記事が読まれていたり、コーナーが限られているとはいえ、普通のコンビニにアダルト雑誌が置いてある風景は、外国人にすれば、アンビリーバブルなのだとか……。
雑誌以外のさまざまな映像コンテンツや、風俗に至るまで、そのほとんどすべては男性用です。女性だってHな話題には興味があるのに、気軽に手に入るエロスがないため、マミーポルノのような「安心して」手に入れやすい商品は、妻たちのニーズに合っているといえます。
□2.夫婦の中でセックスについて語られることが少ないこと
筆者の主催する「恋人・夫婦仲相談所」にもセックスレスをはじめとする、夫婦の性生活のお悩みがたくさん寄せられてきます。それを拝見していつも思うことは、日本のカップルの間で、セックスや性欲についての話題が語られることが大変少ないということです。
相手がセックスについてどう思っているのか、何を感じているのか、どうされるのが好きなのかなど、何十年も一緒にいるカップルでも、話題にしたことがないし、知ろうともしない、ということがざらです。
普段の自分の性について語ることがないなら、ましてやこんなセックスをしてみたいとか、実はアブノーマルなことに興味があるとか、そんなことが言えるわけがありません。永遠に口にすることのない、実現できるはずのない非日常なセックスやアブノーマルへの妄想を、同じ主婦の描くマミーポルノで満たしている側面があるのかもしれません。
□3.多くの夫婦のセックスがマンネリで変化がないこと
いまや50歳未満の45%の夫婦はセックスレスといわれる日本ですから、まだ夫婦の間にセックスがあるだけでもいいのかもしれません。しかし、まるで儀式のようにいつもと同じことを繰り返すだけでは、当然あきますし、楽しくありません。
夫婦の多くのセックスが男性主導で、男性の性欲を処理するだけになっている傾向があるとすれば、妻たちにとって不幸なこと。そんな、何の変化も刺激もないセックスに飽き飽きしている妻は、マミーポルノで描かれる非日常的なエロスに胸をときめかせるのです。
■妻がハマる、マミポルのスゴイ中身
ではいったいマミーポルノにはどんなエロスが描かれているのか? 興味のある方も多いでしょう。
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』と並ぶ、マミーポルノを代表する『ベアード・トゥ・ユー』の翻訳本を出版した集英社クリエイティブは、2013年6月から「ベルベット文庫」シリーズで、マミポルを展開しています。まずはその作品紹介のキャッチを斜め読みしてみると……。
・謎めいた過去を持つ公爵の魅力に憑かれた××は、未知の悦びに導かれて……。
・××に導かれるまま、はじめてありのままの自分を肯定し、成長していく。
・監禁された××を待っていたのは、感覚を吹き飛ばされるような実験だった……。
・新薬開発のため、彼女に限界を超えるほどの官能的な実験を……。
・完璧な容姿の大富豪。惹かれ合うふたりは、衝動的に情熱的に、ありとあらゆる場所で体を交わす。
・性的嗜好で失敗した過去をひきずっていた。××に惹かれる××は彼の望む「お仕置き」を受けようと決意し、未知の悦びに目覚めて……。
・渡された「個人秘書」の契約書――いつどこででも彼が××を好きなように抱けるという、ありえない内容だ。
・無垢で純情な××は次第に心を開いていき、彼の手ほどきを受けながら……。
・エロティックなチャットを楽しみ、彼からの指令を、意外にも積極的な××と共に試す……。
どうやら、男性はイケメンの侯爵や大富豪。女性は美しく無垢でひたむき。そして舞台としては監禁、実験、お仕置き、契約、指令など、男性の「導きで」「未知の官能の世界」に入るようなパターンが売れ筋のようです。
■男性もマミーポルノを読んでみるべし!
妻がマミーポルノにハマる理由がわかったら、ぜひ次は夫たちもマミーポルノを読んでみるべし! 「ふむふむ、こんな設定に妻は燃えるのか」ということがわかれば、次はぜひ行動に起こしてみるべし!
「イケメン大富豪の壁ドン」は自分では再現できないとしても、急に妻を後ろからハグして、ドキッとさせてみる、いつもと違ったSっぽい言葉で責めてみるなど、いつもと違うセクシーな雰囲気を楽しんでみましょう。たとえば、知らない人とだと不安な、ちょっとアブノーマルなことだって、夫婦だったら安心してトライできるはず。
小説に出てくるようなイケメンの大富豪じゃなくても、新しい夫婦の楽しみに積極的に取り組む夫に対して、妻も悪い気はしないはずですよ。
文・二松 まゆみ(All About 夫婦関係)