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結婚しててもツライ? アラサー女性の憂鬱あるある4つ
前回は、アラサー独女たちの「生きにくい!」という嘆きを紹介した。
いくら仕事をがむしゃらに頑張っても男性のようには評価されず、周囲からは仕事よりも「女の幸せ」をすすめられる。
そして高齢出産というリミットが迫るゆえに「早く結婚しなよ」「いい加減に結婚しろ」という攻撃を受けまくる、アラサー独身女性のつらさを描いた記事だった。
ならば、同じアラサーはアラサーでも、「独女」ではなく既婚女性、「既女」ならばもう少し世間の目は優しく、人生をラクに生きられるのだろうか?
今回はその点を掘り下げてみた。それぞれの立場を前回の記事とともに読み比べ、アラサー女性の生きるヒントにしてみてほしい。
■1 親・親戚・友人の干渉が倍に
・「結婚すれば周囲のお節介は止むと思いましたが、結婚したらしたで今度は『子供子供子供!』の催促。それも、プレッシャーをかける人間が、自分の親と旦那の親とで“二倍に”なるんです(笑)。子供のいる友達も『早く産んだほうがいいよ~』ってほぼ100%言ってきますしね。結婚したからって周りからの圧力はなくなる訳ではありません、むしろ増えます!」
――「結婚したらアラサー女は生きやすい? え? 誰が言ったんですかそんなこと(笑)」と、今回のリサーチに協力してくれたこの女性が苦笑しながら答えていたことを付け加えておこう。むしろ結婚したことで、独身時代は多少回避できていた、「子供を持つことに対するあからさまで生々しいツッコミ」を受ける回数が増えるのだそうだ。結婚したからと言って周囲は女を解放してくれない……頭の痛い話である。
■2 共働きで女への負担倍増
・「イクメンなんてのは、マスコミが作ったきれい事。なんだかんだ言って、男は家事なんかしてくれない。共働きだとほぼ確実に女の負担が増える! 『私の旦那はずーっと一人暮らししてたから、料理も洗濯もできるだろう』って踏んでたのに、男が独身時代にテキトーにする家事と、結婚後に二人分の炊事洗濯をするのはぜんぜん違うってこと分かっちゃいない……かといって『ねえ、コレやってくれると嬉しいなぁ♪』なんていちいちこっちが下手に出るのもいい加減疲れた。“夫を上手に操縦”する余裕なんてない」
――共働き女性の多くの共感を呼びそうな答えである。「私も働いてるのに旦那がちっとも家事をしてくれないんです」という女性のお悩みに、「それなら夫を褒めて持ち上げてうまく操りましょう!」というのはもはや定番の答えであるが、共働きのアラサー女性にこのアドバイスはつらいものがあるのだ。
「こっちだって必死に仕事をやっているのに……なんで男性に家事を手伝ってもらうのに、いちいち媚びて気を使わねばならないのか?」ということだ。
■3 ……かと言って専業主婦でも肩身が狭い
・「転勤族+遠方の親の介護という悪条件が重なって、短期のパートをちょこっとやるくらいしか働けない私。今の時代は女性も外に出て収入を得ることが推奨されているし、実際共働きしてる人たちも多い。専業主婦だと『え、なんで仕事しないの、老後不安じゃないの? まだ若いしもっと働けるでしょ!?』などと言われることも多くて、その度いちいち事情を説明しなきゃならないのがイヤ。私だって、働きたくないワケじゃないのに……他からみたらサボってる風に思われてるのがつらい」
――前回の記事にも書いたが、大抵の人は「自分が通って来た道を”最適なもの”として捉えており、自分がしてきたことが”当たり前のこと”だと主張する」
そして人とは勝手なもので、自分の立場を他人にも押し付けようとするというフシがある。
この女性の抱えている介護や転勤といった問題は、一見しただけでは他人には分からない。けれど人間は、「自分とは違う生き方をしている人」をなんとなーく目障りに思い、自らのテリトリーに引きずり込もうとするのだ。彼らの助言にはその人なりの「常識」や「熱意」がくっついている分だけまた厄介である。
■4 子供を産んでも周囲は解放してくれない
・「そこそこの旦那と結婚して、それなりの仕事もして、子供も産んで、友達からは『何もかも持ってる女!』って思われてる私。でも、長女を出産した直後に親や友人たちから、『可愛いでしょ~やっぱもうひとり欲しくなるよね~?』、『次は男の子がいいね!』とか『無理して仕事続ける必要ないじゃん』、『これを機に仕事やめて専業主婦になれば?』とか散々言われてどっと疲れた。私まだ産まなきゃいけないの? 男の子じゃなきゃいけないの? 育てるのは私なのにみんな勝手なことばっかり」
――独身女性の皆さんは、この恐るべき実態を知って驚いているだろうか。結婚して子供を産んだところで、あなたはおせっかいから解放などされない。干渉はどこまでもついてまわるのだ。
子供の数、性別、名前、そしてもう少し大きくなればその子のしつけ、習い事、学力、お受験……。世間が目を光らせるモノはもはやキリがないと言えよう。
■アラサー女の人生は、「査定」されるモノだらけ!
……これまでに書いて来たように、アラサー女性は独身だろうが結婚していようが、「世間や周囲のツッコミ」から逃れることが出来ないものなのだ。
「まだ若くて何とかなるから!」と、周りから生ぬる~く、暖かい目で見守ってもらえるような年齢でもなく……、かと言って「あ、もう○○はムリだよね……」と、たやすく諦めが認められるカテゴリに所属するワケでもない。
非常に中途ハンパで「最もツッコミを受けやすい世代」……それがアラサーという世代なのだ。独身だから、既婚者だからツライのではない。「アラサー」で「女性」という条件がそろっているからこそ、彼女たちはこんなにも生きにくいのではないだろうか。
どういう訳か世間は「女の人生に対して口出ししてよい」と見なしているようなところがある。それは子供を産む女性に対する、大げさに言えば「人類存続」に関わる本能的な忠告のようなモノなのかも知れない。同じアラサーだったとしても、男の人生にはこれほどまでには周囲からの介入は受けないだろう。
独身、既婚、共働き、専業主婦、子持ちに子供なし……。悲しいけれど、どの道を選んだとしても結局女の人生は周囲から値踏みされ、突っ込まれ、「査定」を受ける。様々な選択を迫られる「アラサー」という世代ならばなおさらだ。
けれどその「査定」は評価する人それぞれの価値観にとらわれたある意味とても無責任なモノであり、その人達があなたの生涯に対して何かをもたらしてくれることはないのだ。
どうせ女の人生は周囲からの雑音まみれなのだから、それならば「自分の最もしたいこと」「自分が後悔しない人生」を送ったほうがおトクなのではないだろうか。
あなたが人に左右されない「自らが下す決断」「自分が定めた道」を見極められるよう願っている。
(神崎桃子)