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結党60年大会、主役は安倍首相=「安倍1強」によぎる不安
自民党大会で万歳する安倍晋三首相(中央)ら=8日午後、東京都内のホテル
結党60年を迎えた8日の自民党大会は、安倍晋三首相(党総裁)の政権運営への自信を色濃く反映した大会となった。多様性が強みだった自民党だが、首相に注文を付ける向きはわずかで、9月の任期満了に伴う総裁選は早くも首相の再選が確実視されている。ただ、「政治とカネ」の問題では閣僚辞任が続くなど、危うさもはらんでいる。
「現行の選挙制度が始まって以来、初めて2回連続して290議席以上を獲得した」。首相は大会での演説で、昨年12月の衆院選の「戦果」をこう強調して胸を張った。2月の全国幹事長会議で異論の相次いだ農協改革に関しては「間違いなく農業を変えていく。そのことを約束する」と力説。「憲法改正を党是とした保守政党としての矜持(きょうじ)」といった「安倍カラー」を前面に出した2015年運動方針も採択された。
第2次政権の発足前も含め3回の国政選挙を勝利し、実績十分の首相に対し、党内で異論はほとんど聞かれない。農協改革で農協側とみられていた二階俊博総務会長も記者団に「総裁のあいさつで、関係者の皆さんも一層奮起して、頑張ろうという気持ちになってくれたと思う」と持ち上げた。
ただ、昨年10月以来、閣僚辞任は3人に上り、今も下村博文文部科学相の政治資金問題がくすぶるなど野党の追及を許している。株高に支えられ一見、盤石に見える安倍政権だが、「いったんつまずくともろい。総裁再選後が心配だ」(自民党関係者)との声も漏れる。
政権と一線を画す野田聖子前総務会長は大会後、記者団に「約束したことをやりきれたかどうか、現総裁の結果責任が問われる。今はプロセスの最中だ」と経済など首相の政権運営を注視する考えを示した。
安全保障法制整備で政府・自民党との駆け引きが続く公明党は神経をとがらせている。山口那津男代表は来賓あいさつで直接的な言及は避けつつ、「(自公連立は)幅広い民意を受け止め、粘り強く合意に至らしめることができるという大事な意義を持っている」とクギを刺した。