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チップはいくら払えばいい?
いよいよ夏到来! 長期休暇に向けて既に旅行の予約をしている人も多いだろう。ここでは大切な恋人との旅行を想定し、海外旅行での様々なシーンでスマートに対応できる方法を紹介する。飛行機編、現地到着編に続き、レストラン編だ。
自分の好きなものが選べるフードコート
タイでは、衛生管理が行き届き、味の面でも高評価のレストランにはこのサインがある。レストラン選びで迷ったら、これも参考に
食は旅の重要なポイント。行きたいレストランがあればいいが、なければレストラン選びでかなりの時間を要することもあり、これがイライラの原因になりかねない。また、アジアの国々で屋台は心配……という場合は、スーパーやデパートなどのフードコートに行ってみよう。アジアの多くの国々は外食文化ゆえ、味が悪ければ誰も寄りつかないという厳しい競争の中で高いテナント料を支払ってフードコートに出店している店は、どこもそれなりの味だ。衛生面も安心していいだろうし、写真を指差すだけで注文ができて簡単気軽。色んなメニューがあるので恋人と食べ物の好みが合いにくい場合も気を遣わなくていいので、あとで「ホントは私、○○が食べたかったのに」といったケンカを避けることができる。
服装面で言うと、ちょっとスマートなレストランに行く予定があるのなら、リゾートでも1着はちゃんとした服を持っていこう。特にドレスコードが定められていない店でもビーチサンダルでぺたぺた入っていくのでは雰囲気が台無しだ。スーツを着込む必要はなく、男性なら襟付きのシャツにコットンパンツ、女性ならワンピースにミュールといった感じでかまわない。
注文の際、ワインに迷ったら「ワインペアリング」ができるかどうか聞いてみよう。これはソムリエのいるようなレストランで注文した料理に合った1杯を選んで持ってきてくれるサービスのことで、自分でいちいち選ぶ必要がない。あらかじめコースになっていたり、どのワインがサーブされるかメニューに書いてあることもある。
日本人になじみの薄い「チップ」制度
チップ制度のある国では、どんなレストランでも給仕人の担当テーブルは割り当てが決まっており、オーダーはすべてその担当者にするようになっている。担当者が見当たらない場合、他の給仕人に声をかけてもサーブしてもらえないので、担当者の手が空くまで待たなくてはならない。また、担当者がいても大声で呼ぶのではなくちょっと手を挙げて合図する程度でいい。
テーブル会計である場合が多く、ビルを持ってきてもらいたいときは手を挙げてペンで字を書くしぐさをする。どんなに合図を送っても気づいてもらえないようならその給仕人はあまり仕事ができないということになり、チップの額に差をつければいいのである。
どのガイドブックにも書いてあるとおり、チップの額に決まりはない。ニューヨークでは飲食代金の20%~30%ともいわれるし、住人たちが「世界一チップを払う」と自負しているカナダのケベック州ではなんと40%分ものチップを払う人がいるそうだ。とはいえ、チップは受けたサービスに対して支払われるものなので、サービスが悪いと感じたら多く払う必要はない。
では具体的にどのくらい払えばスマートか。例えば2人で$65の食事をしたとして、$70分の紙幣を支払ってお釣り分をチップとしてもかまわない。この場合はちょっと少な目になってしまうが、あくまでも気持ちなので、ぴったり10%とか15%とか考える必要はない。もちろん、とてもいいサービスだと思えば$80や$100を渡して「Keep change(釣りはいらないよ)」と言うのもいいだろう。が、身の丈に合っていないとこれはあまりスマートには見えないので注意が必要だ。
お釣りを受け取らなくてもいい状態で、かつ自分のテーブルを担当している給仕人が忙しそうにしている場合、きっちり清算されるのを待たなくてもテーブルの上に代金を置いてそのまま立ち去ってもいい。ただし、遠くからでも「ここにお金をおいたよ~」という合図だけはして行こう。
カードでの支払いの場合、チップを書き込むところがあるのでそこに金額を自分で書き入れる。空欄のままにしておくとチップを払わないことになるが、あるいは現金で直接給仕人に手渡してもいい。