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乗って! 撮って! 食べて! 江ノ電で旅気分 (3) 海岸沿いでのんびり写真撮影–稲村ケ崎・七里ケ浜編

乗って! 撮って! 食べて! 江ノ電で旅気分 (3) 海岸沿いでのんびり写真撮影--稲村ケ崎・七里ケ浜編 【乗る!】海でのんびり撮影ができる駅–稲村ケ崎&七里ケ浜

 サーフィンのポイントとして有名な稲村ケ崎や七里ケ浜は、観光で下車する人は意外と少ない。しかし、ちょっとした穴場でもあるのだ。

 江ノ電・七里ケ浜駅。海岸に出るにはこの駅で降りるのが便利。周辺にも良いスポットが並んでいる

 ビーチコーミングという言葉を知っているだろうか? 海岸で漂流物を観察したり拾ったりする遊びだ。そんなことが気軽にできるのが稲村ケ崎や七里ケ浜なのである。元々、砂浜が狭く、海水浴場としては向かないため、サーファー以外はあまり泳いでいない場所なことから、人は意外と少ない。そんなこともあり、映画やテレビドラマのロケで利用されることが多いのもこのエリアの特徴だ。

 海岸にはいろいろな漂流物が流れ着いている。時にはどこからきたのかわからない流木などもある

 ビーチコーミングの基本はよく観察すること。そう、写真の基本と同じなのである。様々な漂流物を持ち帰るのではなく、写真に収めてみようと言うのが今回の趣旨だ。貝殻や海藻など、海にあって当たり前の物から、砂で削られたガラスの破片やどこから流れてきたのかわからないような石など、実にたくさんの被写体となる物が海岸には落ちている。そんな小さなお宝を探しつつ、歩く海岸は実に気持ちがいい。ビーチコーミングは焦って探そうとしてはダメだ。ゆっくりのんびりと海を楽しみながら、心に余裕を持って探すことが大事だ。そんな拾い物を集めて、工夫して撮影してみるのも良い。また、自然におかれたそのままの状態を写し込むのもいいだろう。遊び心を存分に発揮し、色々試しながら海岸に落ちている物を撮ってみよう。

 子供が遊んだ後だろうか? ちょっと人工的に配置された石だが、低い位置から撮影するとちょっと神秘的に見える

 漂流物ではないが、足跡なども被写体として面白い。海岸は被写体の宝庫なのである

【撮る!】駅で撮るか海岸で撮るか

 江ノ電は稲村ケ崎を越えたあたりから海岸線を走り出す。どこで撮影するかによって写真の雰囲気は変わってくる。

 まず、海岸線で撮影する場合、全般的に逆光になってしまうことから、海を入れて撮影するのはちょっと難しい。従って王道的な撮り方になってしまうのがちょっと残念だ。駅で撮る場合、他の人に迷惑をかけないように撮るのはお約束事として、やはり雰囲気を伝えるべく、駅員さんと電車が写っているような写真が良いだろう。

 江ノ電が海岸に出てくる手前からの写真。七里ケ浜駅の近辺ではこのような写真が撮影できる

 本格的な鉄道写真ファンからは邪道と言われるかもしれないが、その場所の雰囲気を残しつつ撮影するのは旅行写真としてみると大事なことである。また、駅周辺の気になった建物などを撮っておくのも良い思い出になる。江ノ電沿線は、古い建物と新しい建物がいり混ざって建っているので被写体には困らない。これは稲村ケ崎、七里ケ浜でも同じだ。

 駅員さんと運転手さんがコミュニケーションしているところをスナップ。時にはこういう写真で雰囲気を伝えるのも良いだろう

 七里ケ浜駅の横で見つけた廃墟。全面がツタに覆われていて非常に雰囲気がある。こういう写真も撮っておくと良い

【食べる!】海を眺めつつカレーを食べる

 七里ケ浜で食事をするなら、134号線沿いに並んでいるお店を選ぶのが得策だ。中でもおすすめなのが、人気カレーライス店「珊瑚礁」だ。

 珊瑚礁は、平日で時間を外して行っても混雑しているほどの人気店で、カレーの味には定評がある。特にこの時期はオープンテラスで海岸を眺めながら食事をするのが非常に気持ちがよい。

 夜22時まで営業しており、夕方からの眺めは非常にきれいで予約を入れないとすわれないときもあるほど。デートコースにおすすめの雰囲気のあるレストランだ。

 134号線沿いにある「珊瑚礁モアナマカイ店」。海を見渡せるオープンテラスでの食事が可能だ

【撮る!】料理の写真をうまく撮るコツその一

 旅行写真に欠かせないのがそのときに食べた料理写真。でも単純に料理を撮影して、つまらない写真になってしまったことはないだろうか。そこで、旅先での料理写真の極意を伝授しよう。

 料理全体の雰囲気は伝わってくるが、今ひとつインパクトに欠ける料理写真になってしまった

 その一は「料理はアップで撮るべし」である。最初の写真は、単純に料理全体を上から撮った写真。何の料理かは伝わるが、あくまで実況写真にしかなり得ない。

 そこで、もうちょっと寄ってみて、料理のディティールに迫ってみたのが次の写真だ。先ほどの全体写真に比べ、料理の質感が出ており、おいしさが伝わってくるのが理解できるだろう。

 もう一歩踏み込んで料理を撮影してみた。レタスとドレッシングの質感やご飯のつやなどが表現されておいしさが伝わってくる

 そして、究極のアップが最後の写真だ。料理の一番おいしそうな部分をアップにすることで、味の記憶をよみがえらせるのが狙い。

 料理の一番おいしそうなところをさらにアップで撮影した写真。味の記憶がよみがえってくるはずだ

 このように、単純に全体を写すだけでなく、どんどん料理に迫ることでおいしさを伝えることができるようになる。ぜひとも試してみてほしい。

 さて、次回はしらすで有名な腰越漁港近辺に行ってみた。どんな料理が出てくるかお楽しみに!

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