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広島県、広島駅周辺七社寺で千本のろうそくをともし平和を祈る
広島駅周辺の七寺社の参道や石灯籠に千本のろうそくをともし、犠牲者の冥福と世界平和を祈る「夏の夜、祈りと平和の夕べ」が七社寺会主体で開催される。
七寺社のひとつ、饒津神社にろうそくが灯る
「夏の夜、祈りと平和の夕べ」の開催日時は8月6日(月)、点灯時間は19:30から21:30まで。場所は広島駅周辺の饒津神社、明星院、鶴羽根神社、広島東照宮、尾長天満宮、國前寺、聖光寺だ。
1945年の8月6日。テニアン島から飛び立ったアメリカ軍のB29戦略爆撃機は8:15、広島にウランを炸薬とした原子爆弾を投下。12月までの死亡者は約9万人から12万人と言われ、爆心地からほど近い場所はまさに壊滅に近い被害であった。饒津神社の被害も甚大で、建造物は爆風で全壊したり、その後発生した火災で焼失し、石灯籠や手水桶が辛うじて残るだけだったと言われている。被爆者の避難所となったが、多くの被爆者はこの地で亡くなった。
明星院も原子爆弾ですべての建物を焼失したものの、赤穂浪士47体の木像は無事で、今なお堂内に安置されている。鶴羽根神社はすべての社殿が倒壊したものの火災は免れ、いち早く再建された。難を逃れた石鳥居・石ノ太鼓橋・手水舎・唐獅子・石燈籠は、昔のままの姿を見せている。
いっぽう広島東照宮は全焼は免れたものの、熱風により出火し、社宝をほとんど失うという被害を受けた。聖光寺の被害も、全建造物と本尊の阿弥陀如来を焼失するものだった。また、尾長天満宮は爆風で倒壊したが火災は免れ、1947年にいち早く社殿が修復された。國前寺は倒壊、火災は免れ、被爆者の救護所として活躍した。2012年の今年、その日から67年目を迎える。
「夏の夜、祈りと平和の夕べ」では会場の各寺社を自由に散策できるとともに、催し物も開催される。饒津神社では「和楽の夕べ」と題して和奏楽人による篠笛、龍笛の演奏。また、宮司の講話を聞くことができる。開催時間は20:00~20:20、20:40~21:00。
尾長天満宮では「音楽の夕べ」と題して尺八演奏「平和の山河」と宮司の講話。開催時間は20:00~20:20、20:40~21:00。
広島東照宮では宮司の被爆体験の講話が行われる。開催時間は20:40~21:00だ。
ろうそくにともされる火は平和記念公園の「平和の灯」から採火される。
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