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【競馬JAPAN】勢力図が固まった桜と皐月

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 先週は、クラシックに直結するチューリップ賞&弥生賞が注目を集めた。

 あいにくと両レースともに道悪で行われることになった分、力関係がハッキリしたとは言い切れない部分を残した。

 とりわけ、阪神の土曜は、レースの時間が迫ってくるにつれ雨が強まったから、チューリップ賞は重発表。その影響を受けたマイル1分37秒7の決着。桜花賞レベルが1分34秒0前後だから、3秒以上の馬場差があったと考えていい。

 そんな中、期待したクリミナルは出負けした上、3角で位置取りを下げて揉まれ弱さを暴露した挙句の大敗(11着)。素質に疑いを挟む余地はないのだが、チューリップ賞のような馬場はキャラに合わなかったと考えるべきか。

 目を惹いたのは2着アンドリエッテの瞬発力。東京に遠征した前走時に比べ+10キロの436キロと馬体も回復。クリミナルと対照的にこちらは馬群もへっちゃら。とにかく直線の脚が他とは一線を画す。パンとした馬場ならまとめて差し切っていた可能性がある。

 これでほぼ桜の勢力図は決まったか。ルージュバックを巡って、キャットコイン、ココロノアイ、ミッキークイン、アンドリエッテ。あとは良馬場を条件にクリミナル。

 さらに今週のフィリーズレビューの結果待ちといったところだが、その中でとりわけ注目したいのがクイーンズリング。中山での2連勝、特にラスト11秒4→11秒8を楽々と抜けた菜の花賞のパフォーマンスが凄かった。同じ開催のGⅢ・フェアリーS(1分35秒2)をしのぐVタイム。今回の7Fで1分21秒台を叩き出せれば本物だろう。

 一方、皐月賞に向けての勢力図は、実に力強かった弥生賞のサトノクラウンが現状では一歩リード。が、最終日のスプリングSにリアルスティールが出走。GⅠ馬ダノンプラチナにベルーフ、ブラックバゴとメンバーが揃う。そこをリアルスティールが制すれば、サトノクラウンとの無敗対決となって本番は一気に盛り上がるだろう。

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