「橙乃ままれ」氏、アニメ原作の印税など脱税か

　

　テレビアニメ「ログ・ホライズン」の原作の印税などを隠して約３０００万円を脱税したとして、「橙乃（とうの）ままれ」のペンネームで活動している梅津大輔氏（４１）と、梅津氏が代表を務める著作権管理会社「ｍ２ｌａｄｅＪＡＭ（マーマレードジャム）」（東京都葛飾区）が、法人税法違反の容疑で東京国税局から東京地検に告発されていたことが分かった。

　　関係者によると、梅津氏は２０００年頃からインターネット上に小説の投稿を開始。「まおゆう魔王勇者」「ログ・ホライズン」は書籍化もされ、「ログ・ホライズン」はＮＨＫのＥテレでアニメ化されるなど大ヒットとなった。梅津氏は小説の印税や著作権を管理するため、１１年４月に同社を設立したが、同社は１４年３月期までの３年間に得た印税などを申告せず、計約１億２０００万円の所得を隠した疑いが持たれている。

　　発行元の「ＫＡＤＯＫＡＷＡ」によると、「まおゆう魔王勇者」は全８巻で計７０万部、「ログ・ホライズン」は全９巻で計１００万部が売れたという。