中央環状線が本日午後4時開通 羽田ー新宿20分に短縮へ

　

　

　東京都心をリング状に囲む首都高速・中央環状線が7日午後4時、全線開通する。羽田空港から都心へのアクセスが向上する他、渋滞の緩和にもつながると見込まれている。

　

　
　中央環状線は、建設が進んでいる首都圏の3つの環状道路のうち最も内側で、都心から半径約8キロの位置にあり、新宿・池袋などの副都心やベイエリアをつなぐ。

　

　
　7日に開通するのは大橋JCTー大井JCT（約9.4キロ）で、総延長約47キロのリングが完成し、3つの環状道路で最初の全線開通となる。

　

　
　開通によって、羽田空港から新宿までの所要時間は従来の40分から20分に短縮。これまで都心環状線では慢性的な渋滞が発生していたが、都心に用がない車は中央環状線で迂回できるようになるため、都心の渋滞は4割ほど減る見込みという。

　

　
　湾岸エリアの東京港、川崎港、横浜港、千葉港を発着する大型コンテナを運ぶ車両は中央環状線を経由することで一般道を通らずに主要高速に入れるようになり、輸送の改善効果もありそうだ。

　

　
　また、3つの環状道路の最も外側の圏央道も、8日には神奈川県の寒川北ICー海老名JCTが開通し、29日には埼玉県と茨城県を結ぶ区間も走れるようになる。高速道路ネットワークの充実で、首都圏の国際競争力の強化につながると期待されている。