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声楽家姉妹、被災小学校に春の歌声届ける=宮城県南三陸町〔地域〕
演奏会後、全校児童と共に記念撮影に応じる声楽家の佐藤容子さん(前列中央左)と寛子さん(同右)。容子さんの左はピアニストの前田さん=3日、宮城県南三陸町の名足小学校
「春のうららの隅田川~♪」。3日、4年前に東日本大震災の津波で壊滅的被害を受けた宮城県南三陸町の歌津地区にある名足小学校(加藤えり子校長、児童63人)の教室に女性2人の声量豊かな歌声が広がった。2人は姉妹声楽家として活動中の佐藤容子さん(ソプラノ)と佐藤寛子さん(メゾソプラノ)。同校でボランティアの演奏会を開き、「花」をはじめ春にちなんだ童謡・唱歌を披露。児童たちはその美しいハーモニーに聞き入っていた。
名足小学校は海岸から200メートルのところにあり、2011年3月11日の大震災発生後、巨大津波が直撃。校舎1階部分は全壊し、2階も浸水する大きな被害に遭ったが、当時校内にいた児童64人は、教職員の誘導で学校裏の高台に避難し全員無事だった。その後、同小は隣の伊里前小学校に間借り。被災した校舎の改修や津波対策の補強工事が完成するのを待って、13年11月に授業を再開した。
佐藤さん姉妹の同校訪問は昨年に続いて2回目。演奏会で姉妹は「どこかで春が」「うれしいひなまつり」「春の小川」などを歌ったほか、ピアニストの前田拓郎さんが「トルコ行進曲」などを独奏。また演奏会の締めくくりでは、佐藤姉妹と全児童が一緒になって、「BELIEVE(ビリーブ)」を合唱し、最後に6年生の佐藤信太郎君が全校を代表して「2人がおなかの底から声を出していてすごかった。ありがとうござました」と感謝の意を表した。
演奏会を終えた感想について妹の寛子さんは「演奏を聴いている子どもたちの素直な表情がかわいらしく、温かく優しい気持ちで歌えた。これからも名足小でのコンサートを続けていきたい」と話した。姉妹は山形県山野辺町出身。昨年11月に「Sugar Sisters」の名で初のアルバムCD「わすれがたき ふるさと」を発売している。