探知犬使い対テロ訓練＝開港以来の「検問」廃止で－成田空港

　

　 ３月末の検問廃止に向け、爆発物探知犬などを使って行われた成田空港の対テロ訓練＝２０日午後、千葉県成田市

　 　成田空港で１９７８年の開港以来実施されてきた「検問」が今月末、事実上廃止されるのを前に、成田国際空港会社は２０日、千葉県警などと合同で対テロ訓練を行った。新たに導入した監視カメラや爆発物探知犬を使い不審車両の発見から爆発物処理、容疑者確保までの手順を確認した。
　　激しい反対運動の中で開港した同空港では、これまで構内に入る全ての人と車両に検問を実施。成田空港駅の改札付近や車両の入り口にある「ゲート（検問所）」で、身分証明書の提示やトランクの開扉が求められた。
　　今後は、駅やターミナル内に設置した「顔認証」カメラ１９０台と、構内に張り巡らされた車両用カメラ１４０台で不審者がいないかを監視。爆発物検知装置の増設や探知犬の配置で警備レベルを維持し、検問所で立ち止まることなく入場できる「ノンストップゲート化」を図る。