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支柱倒壊、線路遮る=山手線、脱線事故の恐れも-運休で41万人影響・JR東
JR神田-秋葉原駅間の線路敷地内で倒れた支柱の撤去作業をする作業員ら=12日午前、東京都千代田区
12日午前6時10分ごろ、東京都千代田区神田須田町のJR神田-秋葉原間の線路敷地内で、架線の支柱が倒れているのを京浜東北線の運転士が発見した。この影響で、山手線と京浜東北線が約9時間半にわたり、一部区間で運転を見合わせた。けが人はいなかった。倒れた支柱は山手線内回りの線路に接触しており、気付かずに山手線の電車が通過した場合、脱線事故が起きた可能性もあった。
午後3時50分ごろ全線が復旧したが、運行本数は終日、通常の半数程度になり、41万人が影響を受けた。13日は始発から通常運転の予定。
JR東日本によると、現場は高架の上で、秋葉原駅から神田駅方向に約250メートルの地点。鋼鉄製の支柱2組計4本(いずれも高さ約7メートル)が、山手線の内回りと外回りの線路の間で倒れたり、傾いたりしているのが見つかった。
2組の支柱はケーブルで連結されており、架線がたるまないよう、横向きに5トン近い力で引っ張られていた。JR東が3月25日に行った工事で、うち1組と別の柱とを結ぶ部品を撤去したため、この1組の強度が低下して倒壊し、もう1組も傾いた可能性がある。
JR東は10日に支柱の傾きを確認し、13日に対策工事を計画していた。11日夜にも運転士から「傾いている」と指摘があったという。
記者会見した福田泰司常務は、脱線事故の恐れがあったことを認めた上で、「多くのお客さまにご迷惑をかけ、深くおわびする」と謝罪した。今後、約5万カ所ある同じ構造の支柱を中心に緊急点検を進める。
国土交通省関東運輸局は12日夜、工事のやり方などの背景も含め、原因を究明するよう求めた警告文書を同社幹部に手渡した。