昨年衆院選、秋田も「違憲状態」 無効は認めず

　

　

　　「１票の格差」が最大２・１３倍だった昨年１２月の衆院選は違憲だとして、弁護士グループが秋田県内３選挙区の選挙無効（やり直し）を求めた訴訟の判決で、仙台高裁秋田支部（山田和則裁判長）は２４日、「違憲状態」と判断した。選挙無効の請求は棄却した。

　　山田裁判長は、昨年衆院選の選挙区割りについて「憲法の投票価値の平等の要求に反する状態だった」と指摘。一方、国会が新たな定数配分方式の策定など、格差是正の検討を進めていることに触れ「憲法上要求される合理的期間内に是正されなかったとは言えない」との判断を示した。