架空請求詐欺容疑、５人逮捕＝電子決済システム悪用か－警視庁

　

　 詐欺グループのアジトから押収されたパソコンや携帯電話など＝３１日午後、東京都中央区の警視庁中央署

　 　アダルトサイト解約費用を架空請求し、無職男性（６４）から現金をだまし取ったとして、警視庁組織犯罪対策総務課などは３１日、東京都練馬区豊玉北の無職、武本浩一容疑者（２５）ら男５人を逮捕した。同容疑者ら４人は容疑を否認し、１人は認めているという。
　　同課によると、武本容疑者らは被害者にうその電話をかける「かけ子」グループ。昨年１１月以降、少なくとも１００人以上の被害者から計１億円以上を詐取していたとみられる。同課などは品川区のアジトを摘発し、携帯電話やパソコン、水溶紙などを押収。さらに２人の２０代男が関わっているとみて行方を追っている。
　　被害者に現金自動預払機（ＡＴＭ）で使える電子決済システム「ペイジー」を通じて入金させていた。同課は、グループ側の特定につながる口座の使用を回避しようとしたとみている。