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狛犬がない…意外と知らない明治神宮のマメ知識
なぜ明治神宮には狛犬がないのでしょうか。
実は、今週、明治神宮ガイド&お花見企画を予定しているのですが、明治神宮に対する理解というのは、国内最多300万人以上という初詣を迎える、まさに国内屈指の参拝者数を誇りながらも意外と知らないことがたくさんあります。
例えば、現在の鎮守の森が多くの勤労奉仕によって植樹が行われたことはご存知の方は多いかと思いますが、これが日本における「近代造園学」の始まりであったことをご存知の方はあまりいらっしゃいません。
また、明治神宮における一つの謎として伝えられている「昭憲皇太后」というご神名にしても、普通に見ているだけとなかなか気づかないものですが、指摘されると確かに不自然と思われるところもございます。
この場合は、本来「皇后さま」とお呼びするところを、何故、「皇太后さま」とお呼びするのか、ということなのですが、原則、前者は私たちで言う「奥さん」を意味し、後者は「お母さん」を意味します。このため、明治天皇の妻であるはずの皇后が皇太后(お母さん)として祀られるのはおかしい、と言われれば確かにそうなのですが、これはなかなか気づかないと思います。
そんな中、境内を歩いていると見過ごしがちなのが、明治神宮の境内には「狛犬」がないということ。通常、神社に行けば「狛犬」が当然のように参道に沿って鎮座しているはずなのですが、こと明治神宮に至っては、その姿を見ることはありません。
厳密には申し上げれば、明治神宮に狛犬がないのではなく、境内にないと言った方が正解なのですが、実は、明治神宮の狛犬は本殿の内陣(ないじん)と呼ばれる社内にあります。要は、私たち参拝者が通常目にするところにないということなのです。
このため、私たちは狛犬を見かけないのですが、仮にそのことには気が付いても、実際はこちらの方がオリジナルに近い発想だというところまでは思いもしません。それは伊勢神宮も同様で、「お伊勢さん」にも狛犬はありません。
明確な理由というのもないのですが、一つ言えることは、そもそも狛犬が参道に置かれるようになったのは江戸時代に入ってからということです。実はそれ以前は建物の中に置かれることの方が一般的でした。
実際、宮崎の高千穂神社に参拝した時も、国の重要文化財にも指定されている源頼朝公が奉納された鉄製の狛犬がございますが、こちらも境内にではなく、拝殿の内部に設置されております。…