米国で手術へ、募金呼び掛け＝心臓難病の６歳女児―静岡

　

　

　　心臓の難病にかかり、米国での移植手術を希望する静岡県富士市の吉岡奈緒ちゃん（６）の両親らが２３日、同県庁で記者会見し、手術のための募金を呼び掛けた。目標額は治療費や渡航費計２億７０００万円で、父淳さん（５３）は「奈緒が早く大好きだったブランコや自転車に乗れる日が来ることを願って、身勝手で申し訳ないですが、ご協力をお願いします」と訴えた。

　　両親らによると、奈緒ちゃんは昨年６月、心臓の筋肉が炎症を起こして収縮運動が低下する心筋炎と診断され、入院。補助人工心臓を装着して回復を待ったものの、回復しないまま劇症型心筋炎後拡張型心筋症となった。

　　現在、東京大付属病院に入院し、会話はできる状態だが、補助人工心臓は長期の使用には適さず、血栓の発生による脳梗塞や感染症の危険があり、移植手術しか治療手段はないという。国内では手術まで２年半程度待たなければならないのに対し、米国は通常２〜３週間で受けられるため、渡米を決めた。

　　奈緒ちゃんを救う会のホームページはｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｎａｏｃｈａｎ．ｏｒｇ。