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織田信長や王子様とも恋愛できる時代 現代の「正しい浮気」はスマホゲームにあり?
今や、織田信長とも王子様とも恋愛できる時代である。いったい何のことかといえば、スマホの恋愛シミュレーションゲームのことである。CMで、
「君になら殺されてもいい」
「必ず手に入れる。天下も、おまえも」
だとか、非常にこっぱずかしいセリフをアニメのイケメンに言わせているアレである。(文:みゆくらけん)
■登場するイケメンのセリフがいちいち計算ずく
2、3年前頃から目立ってCMでバンバン流れるようになったそれ系ゲームだが、2015年の現在も不倫の恋など、もはや当たり前だ。
戦国武将との恋やイタリアンマフィアとの恋、自分が女性市長という設定でのイケメン秘書との恋など、現実ではあり得ない様々な展開をみせている。通称「オトゲー(乙女ゲーム)」。通勤途中のOLさんなんかも、電車の中などでついプレイしちゃってるかもしれないアレである。
やったら負けた気がするので絶対にやるまいと心に誓っていたが、無料だということもあり、興味本位でヒマな時にやってしまった。そのゲームは5人のイケメンとのラブゲームを繰り広げて、真の運命の人を見つけるというものである。
このゲーム、登場するイケメンのセリフがいちいち計算ずくなのである。「おまえのこと、全部見ていい?」とか言ってくるので大変困ってしまう。
アダルト本が男性の脳を刺激するよう作られているように、女性向け恋愛スマホゲームも女性の脳内麻薬をドバドバ出させるよう作られているのである。性欲を高めたり満たしたりする役割の男性のアダルト本と違い、女性の恋愛ゲームの場合は恋愛している高揚感を味わえるという快楽がある。
■「脳内麻薬」を噴出させるスイッチを押してくれる
本来、この快楽は生身の男性相手に恋愛している時に得られる快楽である。快楽の正体は恋愛ホルモンPEAやらドーパミンやらの、脳内快楽物質である。いわば天然の麻薬で、恋している状態が気持ちいいのは、この脳内麻薬によるものなのだ。
この際はっきり言ってしまうが、「恋」のほとんどはその相手に惚れているのではなく、この脳内麻薬にハマっているのである。相手を好きだと勘違いをしてしまうのは、その相手が自分では押せない脳内麻薬を噴出させるスイッチを押してくれるからである。
こう考えると、よりたくさん脳内麻薬を噴出させてくれる人、つまりスイッチをたくさん押してくれる人がモテる人となるのは自然の摂理なのである。皆、勘違いしてはいけないよ。相手ではなく、自分の麻薬に酔っているのだよ。…