老朽化した美浜・敦賀原発 廃炉を決定 福井へ説明 関電と原電

　

　

　　関西電力と日本原子力発電は17日、運転開始から40年以上経過し、老朽化した美浜原子力発電所1、2号機と、敦賀原子力発電所1号機について、廃炉を決定した。東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、福島第一原発以外に廃炉が決まるのは初めて。

　

　
　　関電は17日午前に開いた取締役会で福井県にある美浜原発1号機、2号機の廃炉を正式に決定し、八木誠社長が福井県庁を訪れて、廃炉を決めた理由について報告した。また、日本原電も同じく福井県にある敦賀原発1号機の廃炉を17日に正式決定した。

　

　
　　政府は昨年秋、電力各社に「運転開始から40年前後の老朽原発を廃炉にするか、早急に決めて欲しい」と要請。その対象として関電の美浜1、2号機と高浜1、2号機、日本原電の敦賀1号機、中国電力の島根1号機、九州電力の玄海1号機の7基を上げ、今月中に経済産業省に報告する方向で調整を重ねていた。

　

　
　　九電と中国電力も18日に開く取締役会で、それぞれ廃炉を決定する方針。

　

　
　　一方、関電は、同じく福井県にあって運転開始から40年近く経過する美浜3号機と高浜1、2号機については、再稼働して運転期間を最長60年まで延長する考えを示している。