袴田さんが釈放後初観戦＝ボクシング

　

　 釈放後初めてボクシングを観戦する袴田巌さん（前列左）＝５日、東京・後楽園ホール

　 　１９６６年に静岡県で一家４人が殺害された「袴田事件」で、死刑確定後に再審開始が認められて昨年３月に釈放された元プロボクサーの袴田巌さん（７８）が５日、東京都文京区の後楽園ホールで釈放後初めてボクシングを観戦した。
　　袴田さんはリングサイドに設置された「袴田シート」から、食い入るように試合を見つめた。メーンイベントの日本フェザー級タイトルマッチ前にはリングに上がり、右手を挙げて歓声に応えた。
　　日本プロボクシング協会は長年にわたり、袴田さんへの支援活動を行ってきた。大橋秀行会長は「現役時代と同じフェザー級の試合を見て刺激になったと思う。リングから手を振られる姿を見て、感慨深いものがあった」と話した。