逃走の被告に懲役１１年＝「規範意識低い」―横浜地裁

　

　

　　横浜地検川崎支部から昨年１月逃走した杉本裕太被告（２１）が強盗致傷罪などに問われた裁判員裁判の判決で、横浜地裁（近藤宏子裁判長）は２０日、「多数の犯罪を２カ月間という短期間に繰り返し、規範意識は低い」として、懲役１１年（求刑懲役１２年）を言い渡した。

　　同被告が友人を唆し、逃走に協力させた犯人隠避教唆罪などは裁判官のみで区分審理し、有罪の部分判決が先に出ている。これらを合わせて量刑を決めた。

　　判決によると、杉本被告は仲間と共謀し２０１３年１１月１８日、横浜市青葉区の路上で男性会社員に殴る蹴るの暴行を加えて大けがをさせ、現金約１万円などが入ったバッグを奪った。別の日にも、別の被害者から現金を脅し取るなどした。

　　同被告は監禁などの容疑で逮捕され、昨年１月７日、身柄を移された地検川崎支部で腰縄を外し逃走。２日後、横浜市内で改めて逮捕された。