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<佳子さま>秋篠宮さまと大原美術館を訪問 岡山・倉敷
秋篠宮さまと次女の佳子さまが28日夕、地方事情視察で岡山県倉敷市の美観地区にある大原美術館(同市中央1)を訪問された。大原謙一郎理事長(74)や高階秀爾館長(83)らの案内で作品を鑑賞した。
佳子さまは成年皇族として初の地方での公務。エル・グレコの「受胎告知」やモネの「睡蓮(すいれん)」など、西洋絵画の巨匠たちの作品が中心の本館と、国内の近・現代作家作品が中心の分館を熱心に見て回った。美術館周辺には、2人の姿を見ようと多くの人が集まり、入館時には「佳子さま」と声を掛けるなどした。
1日は、同館中庭や近くの旧大原家住宅(国重文)などで開かれるベルギー出身の著名なフラワーアーティストの作品展「倉敷 ダニエル・オストの花と心」を見学される予定。【小林一彦、原田悠自】子宮がなくても出産を望む女性への「子宮移植」について、日本産科婦人科学会(日産婦)の理事会は28日、今後の進め方について検討する小委員会の設置を決めた。苛原(いらはら)稔・倫理委員長は「日本は動物実験の段階で、臨床応用には時間がかかるが、実施を目指す国内チームから意見を求められたので検討したい」と説明した。
具体的には、子宮移植について日産婦としての見解を出すか▽妊娠可能な人だけに体外受精を実施するとしている見解を見直すか−−などを検討する。
子宮移植は、最初に子宮のない女性の卵子を採取し、体外受精させて凍結保存。第三者から提供を受けた子宮を女性に移植し、受精卵を戻す。スウェーデンでは昨年、子宮移植を受けた女性による世界初の出産が報告された。これまでに3人が出産し、提供者は母親や知人だった。子宮のない人が子を持つには、自分の卵子を体外受精して第三者の女性に出産してもらう「代理出産」があるが、日産婦は指針で禁じている。
国内では、慶応大などのチームが2009年から子宮移植の研究を始め、サルを使った実験を進めている。このチームは昨年、臨床研究に向けた独自の指針を作成。指針では、提供者の安全や自発的な意思決定の確保が必要とし、営利目的の子宮提供のあっせんを禁止している。【下桐実雅子】
◇解説 安全性に課題も
日産婦が子宮移植を検討する小委員会の設置を決めたことは、子宮がなく妊娠をあきらめていた女性の福音となる可能性がある。一方、移植医療の専門家は「安全性など課題が多い」と慎重な姿勢をみせる。
現在の臓器移植法は、死者からの子宮の提供を認めていない。このため実施する場合、健康な人が提供する生体移植になりそうだ。だが、生体移植は健康な人にメスを入れて臓器を摘出する。このため厚生労働省の指針は、臓器移植を受ける患者(レシピエント)が命にかかわる重い病を抱えるなど「やむを得ない場合に例外として実施する」と規定。妊娠・出産を目指す子宮移植が該当するかは議論となりそうだ。
また、子宮の提供者は親や姉妹など親族になる可能性が高く、親族にプレッシャーを与えない特段の配慮が求められる。
安全性についても未知な部分が多い。レシピエントは移植後、拒絶反応を抑える免疫抑制剤を服用するが、胎児への影響が指摘されている。肝臓や腎臓の移植後に出産した例はあるが、日本移植学会理事の湯沢賢治医師(臓器移植学)は「子宮移植は、移植医療の専門家らを交え議論すべき問題が多い」と指摘する。【河内敏康】