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<尼崎変死>息子の優太郎被告に懲役17年判決…神戸地裁
兵庫県尼崎市の連続変死事件で親族ら2人への殺人罪などに問われた角田(すみだ)優太郎被告(28)の裁判員裁判の判決が18日、神戸地裁であった。増田耕児裁判長は、懲役17年(求刑・懲役25年)を言い渡した。一連の事件で、首謀者とされる元被告の親族に対する裁判員裁判の判決は初めて。
被告は、県警本部の留置場で自殺した角田美代子元被告(当時64歳)の息子で、尼崎市内のマンションで同居していた元被告らと共謀。2005〜11年、親族の角田久芳さん(当時51歳)を沖縄県の崖で転落死させ、保険金を詐取したとする殺人、詐欺罪や、物置に仲島茉莉子さん(当時26歳)を監禁して暴行・虐待を加えて死亡させたとする殺人、監禁罪など5人に対する七つの罪に問われた。公判では、元被告との共謀の成立や関与の度合いが主な争点だった。
検察側は「具体的に関与し、一定の役割を果たしていた」として共謀が成立すると主張。弁護側は、岡山県備前市の海で遺体で見つかった橋本次郎さん(当時53歳)の死体遺棄罪のみ認め、久芳さん事件は自殺ほう助と詐欺のほう助罪にとどまると主張、他は無罪を訴えていた。弁護側は「元被告が全てを決定し、直接指示を出していた。見て見ぬふりをしていたのではなく、止めることができなかった」などと反論していた。
また、弁護側が実施した精神鑑定では、優太郎被告は幼少期から元被告に虐待され、記憶の一部が欠落する解離性障害を発症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)もあったと指摘された。弁護側は「困難な問題にぶつかった時に心のシャッターを閉ざすようになったため、元被告が被害者に加えた虐待に無関心だった」として元被告との共謀を否定していた。
裁判員の在任期間は132日で過去最長だった。【後藤豪、井上卓也、宮嶋梓帆】