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<王将戦>3連覇か初の獲得か 26日から青森で第7局

 <王将戦>3連覇か初の獲得か 26日から青森で第7局

 3勝3敗で迎えた渡辺明王将(30)と挑戦者・郷田真隆九段(44)の第64期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、囲碁・将棋チャンネル協賛)の第7局は26、27日、青森県弘前市の弘前市民会館で指される。第5局で渡辺がリードすると、郷田が第6局で追いつく展開。3連覇を目指す渡辺、初の王将位獲得を目指す郷田が白熱した戦いを演じている。
 
  両対局者は25日、弘前市入りし、市民会館で開かれた歓迎レセプションに臨んだ。当地は4月に開幕する名人戦七番勝負に初挑戦する行方尚史(なめかた・ひさし)八段(41)の出身地でもあり、“将棋熱”が高まる中での最終局開催である。葛西憲之市長が「市民会館50周年の年に王将戦を開催することができました。全国の将棋ファンがくぎ付けになる対局を期待します」とあいさつ。渡辺は「第7局まで行く可能性は小さいので、今期は対局者としてもやり切った感がある。非常に反響があった第6局に勝るとも劣らない対局をしたい」と述べ、郷田は「(郷土芸能として披露された)力強い津軽三味線に負けないよう力いっぱい全力で指して声援に応えたい」と語った。
 
  第6局は終局直前、両者がまさかの連続悪手。最後まで勝敗が揺れ動き、郷田が薄氷の勝利を収めた。第7局は改めて振り駒によって先後を決める。6局中4局が角換わり戦となった今期だが最終決戦では、どのような戦型になるか。
 
  対局は26日午前9時開始。午後6時に指しかけとなり、27日に指し継がれる。持ち時間は各8時間。立会は先崎学九段、解説は真田圭一七段、記録は古田龍生初段がつとめる。【山村英樹】

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