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<自民党>党大会は統一地方選結束を演出するセレモニーの場
8日の自民党大会は、政権運営への自信を深める安倍晋三首相(総裁)が地方創生や女性活躍といった看板政策の推進を打ち出し、統一地方選への結束を演出するセレモニーの場となった。昨年12月の衆院選勝利の勢いを統一選につなげる戦略だが、各地の知事選で与党系候補の落選が相次ぐなど、地方対策には不安要素も残っている。
「来る統一選に勝ち抜いて、日本の夜明けを確かなものとしていこうではありませんか」。首相は時折、冗談も交えながら20分弱、演説した。アベノミクスの成果、農業の競争力強化、女性の活躍といったなじみのテーマを羅列しながら、「約束したことは、一つ一つ必ず実行していく」とアピールした。
一方、統一選後の焦点となる安全保障法制の整備については、「(武力行使に至らない)グレーゾーンから集団的自衛権行使の一部容認まで、切れ目のない対応を可能とする安全保障法制を進める」と強調。「日本の領土、領空、領海は断固として守り抜く」と語気を強めて語った。
ただ、安保法制の与党協議では、首相が積極的なホルムズ海峡での機雷除去などを巡り、公明党との温度差も目立つ。山口那津男代表はあいさつで「私たちの政権は互いの持ち味を生かし、幅広い民意を受け止め、粘り強く合意に至らしめる大事な意義がある」と述べ、自民党の独走にやんわりくぎを刺した。
首相は今国会で安保関連法案を成立させ、9月の総裁選での再選を確実にしたい考えだ。首相に近い稲田朋美政調会長は終了後に記者団に「安倍総裁にぜひ再選していただきたい」と語り、早々と支持を表明。党内でも首相の再選は確実との見方が大勢だ。
一方、政権に距離を置く野田聖子前総務会長は「総裁が約束した答えを出せるかどうか見極める」と述べ、首相の政権運営を注視する考えを示唆。党大会の内容に関しても「(女性活躍で)具体的な数値目標、政策について言及がなかったのは若干残念だ」と注文を付けた。【宮島寛、高橋克哉】